9日は東京の霞が関にある総務省消防庁へ行ってまいりました。

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 今回の来庁の目的は、大規模災害が発生した時に、日本の防災拠点がどのようにして動き、我々地方自治消防までの動きを詳しく学ぶために小消協の企画として行ったものです。

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 総務省消防庁では、一般の方の見学ということはしていませんが、会員の中で総務省消防庁の方との深い信頼関係から、色々とお話をする機会を設けていただき、今回の勉強会が実現いたしました。

 ただ、今回は人数に制限があったため、少しでも次世代の会員に、消防について深く理解していただきたいことや、今後の小田原市消防、小消協を背負っていく若手職員の経験値にしていただきたいということで、ユース部を中心として週休者を選ばせていただきました。

 総務省消防庁は、国民の一人ひとりが消防防災を強く意識し、災害に決して揺るぐことのない社会の構築に貢献しています。
 常に人命優先の立場から、火災、地震、風水害など各種災害による死傷者の発生を最小限にとどめるための努力を続け、まさに日本の防災中枢である組織です。

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 そんな、総務省消防庁の中でも、大規模災害発生時には、 災害情報集約を行い、緊急消防援助隊の統括本部として消火・救助活動を指示し、関係機関との連携により随時、災害現場に必要な資機材を投入する「危機管理センター」についてお話を聞くことが出来ました。

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 残念ながら、テロ災害などでも機能する危機管理センターですので防犯の関係上、内部の写真は掲載できませんが、熊本地震発生時などにも緊急参集し様々な活動を行っています。

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※写真は総務省消防庁ホームページより

 私たちの来庁に合わせて、資料まで作成していただけました。

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 色々なお話や、まさに東京オリンピックを見据えた様々な災害対応の貴重なお話を聞き、様々な情報交換を行うことが出来ました。

 お話を聞き終わり、総務省消防庁のロビーに出ると、ロビーの吹き抜けからは光が射し込み、どんな絶望感のある災害現場でも、一筋の光を照らす我々の存在を物語るかのように暖かな光でした。

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 折しも、本日は東日本大震災から6年目を迎えました。

 あの日、あの時に、多くの住民と、消防職団員が犠牲になりました。

 東日本大震災発生時も、総務省消防庁は真っ先に被災地へ行き、そのまま被災地入りを行い、様々な調整を行い指揮をしました。

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 6年が経過し、風化は確実に進んでいることも確かです。しかし、私たちは、東日本大震災での教訓を繋がなければなりません。

 被災地では、放射線の影響で未だ故郷に帰れない人々、震災前と同じ暮らしが出来ていない方が多くいます。
 
 小消協ではこれからも、災害に対し直向きになり、消防業務の本文を見失わず消防官の使命を貫くとともに、地域に対し根強い活動、住民貢献、そして、人財育成風通しの良い職場環境の構築を目指していきたいと思います。

 今回は、様々な関係者の皆様のご尽力により、日本の防災中枢を学ぶことが出来ました。
 参加された皆様、大変お疲れ様でございました。