ギャリソンキャップ 1 | OB-CPO 研究日誌

ギャリソンキャップ 1


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インディは1916年に第一次世界大戦にベルギー陸軍に志願し欧州戦線、アフリカ戦線の第一線で戦い、
フランス陸軍情報部付きの諜報員になってからは再び欧州、そして中東戦線などなどで戦った。

当時ベルギーは中立国という事もあり軍の兵器・装備類は欧州各国の中でも時代遅れの旧式の物ばかり
であったそうです。
その割りにはなかなか素敵なのが陸軍の軍服。
まぁ古風だから、それが素敵に思える要素でもあったりするのですが・・・

そんなベルギー陸軍の軍服から今回はギャリソンキャップについて。


ウィキペディアより
ギャリソンキャップ(garrison cap)とは、折り畳み可能な舟形帽の一種。 スコットランドのグレンガリー
帽(glengarry cap)から派生したもので、第一次世界大戦以降、軍隊において略帽として採用される
ことが多い。

正面から見ると二等辺三角形、側面からは長方形、上下からは紡錘形に見える独特の形をしている。

画像を見ればあぁ。と分かる方も多いかと思います。
一般的には単に略帽とかGIキャップなんて呼ぶ方もいるようですが、これは戦後(大東亜戦争後)進駐軍の
兵士が被っていた事によるようですが、私自身この帽子は古い軍服でのイメージがありませんでした。
第二次世界大戦が舞台の映画・TVドラマなどで将兵が被っているイメージが強いですよね。
あとはサンダーバードとかw

数年前にアメリカ・日本の両国で話題になった『バン・オブ・ブラザース』でも101空挺師団のメンバーも被って
おりましたね。ウィンターズ大尉も休暇中のパリで、戦闘の合間に被って登場していました。

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我らがインディ・ジョーンズも一時大戦中のパリで休暇中にこのギャリソンキャップを被っておりました。
両大戦中のパリの街角にはギャリソンキャップを被った多くの将兵が行き交ったのでしょうね。

で、その一次大戦時のベルギー陸軍のギャリンソンキャップ。これがまたなかなか素敵なので今回取り上げる
事にしわたけですが、まずはそのギャリソンキャップってどんなもんだかそこからいきましょう。

先の説明を引用したウィキペディアから画像も引用しましょう。

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左は1960年代のドイツ空軍のギャリソンキャップ、右は旧ソ連軍のギャリソンキャップですが大きく分けると
どうやらこの2種類の形のギャリソンキャップがあるようです。
正面から見てトップが割れているタイプと割れずに一直線の山になっているタイプ。
どうもこのどちらかに分かれるようですね、モールの付き方や折り返しの違いなど細かい違いはそれぞれの
国・組織によって大分違うようですが・・・

また古い時代だけではなく、現在でも欧州の各国軍隊や警察などによって採用されているようです。

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写真はCRS(フランス共和国保安機動隊)の隊員ですが近代的なボディアーマー(防弾チョッキ?)や無線機
などの装備品とも良く似合う帽子じゃないですか~


しかし、ウィキペディアにも書かれているとおり、インディやレミーが被っていたように一次大戦の時には各国
の軍隊で採用されていました。
下の写真は後にイースタン航空社長にもなったアメリカ陸軍航空隊のエース、エディ・リッケンバッカー氏です。

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この方のギャリソンキャップを被って満面の笑みを浮かべた写真は有名なようで数年前にはそのお姿が
アクションフィギュア化されて販売されていました。
ネットでお名前を検索すれギャリソンキャップを被ったお写真がたくさん出てきます。
サムブラウンベルト(斜革)と制服。そして古い複葉機にギャリソンキャップがよく似合ってますね。

イギリスの人形劇『サンダーバード』の影響か、ギャリソンキャップはパイロットによく似合う。なんて書いてる
ブロガーの方がいらしゃいましたが、古い複葉機でもバッチリ似合っています。


では次回では我らがインディのベルギー陸軍のギャリソンキャップ姿を見てみましょう。