自分の頭で考え行動に移す
“あの名言”の背景
夢の超人タッグ編。
マッスルブラザーズvsはぐれ悪魔コンビで、
サンシャインは、自らの「呪いのローラー」に放り込まされそうになったアシュラマンを助けました。
ゆでたまご著『キン肉マン第20巻』集英社
「悪魔にだって友情はあるんだーっ」
この“キン肉マン史上に残る名言”の前後を読み返してみると、サンシャインは「自分の頭で考えて判断しアシュラマンを助けた」のがよくわかります。
「た…たしかにアシュラマンのいうように、人は憎しみあうことによって成長する… しかし、時には人を信頼することも必要かもしれない!」
「オレが今、グレートの体を呪いのローラーにほうりこめば、いっしょにアシュラマンまでローラーのえじきになってしまう…」
「そりゃオレだって、グレートを呪いのローラーにぶちこみたかったさ。しかしそれ以上に、あんたを助けたいという気持ちがオレの心の中を駆け巡ったんだ」
「だってそうだろ? あのたくさんいた悪魔超人のほとんどが正義超人に倒された中で、オレたち二人だけが生き残って、正義超人打倒のために力をあわせて戦ってきたんじゃないか!! いくら悪魔だからって苦しい戦いをともに戦い抜いてきたパートナーを見捨てられるものか―っ!!」
アシュラマンに安易に同調せず、
「悪魔とはかくあるべき」といった固定観念にも縛られず。
最終的にサンシャインは負けてしまいましたが、自分らしい生き様を見せつけ散っていった、といえます。
同調した後に残る空虚感
「自分の頭で考え、行動に移す」
これって今の時代、本当に大事なことだと思うんです。
周りの言動に安易に同調しない。
出来事やニュースに対する意見、
働き方や生き方、服装や髪形なんかもそう。
周りの人たちがとっている「常識的な行動」「多数派の意見」が必ずしも正しいとは限らない、というスタンスでいる。
偉そうにこんなこと言っている私も、
同調圧力に屈してしまうことがあります。
思えば、大学へ進学した理由も「周りがみんな大学へ行くから」でした。
当時、「プロレスラーになりたい」と、
一応自分の頭で考えてはいたのですが、行動が伴わなかったんですよね。
その後、私は大学を中退。
曲がりなりにもプロレスラーになりました。
ただし、インディー団体でかなり無名なところで活動していたため、プロレスで生活していくことができず。
やがて30歳を過ぎ、
「いい年していつまでも好き勝手に生きていてはダメだ」
という「世間的な価値観」にスーッと同調していくようにもなりました。
「男は30過ぎたら好きなことをやめ、定職に就かねばならない」
以前知り合いからそう言われたことが頭に残っていたせいもあり、そのフレーズに同調したことにもなります。
今思うと、当時は世間体重視。
自分の頭で考えることがおろそかになっていたかな、と。
自分で考えた上で同調するならまだしも、
よく考えもせず反射的に同調した行動をとると後々、空虚感が残るものです。
「これでいいのか?」と。
自分の人生に意義が見いだせなくなる。
結果的に、自分の人生がどこかへいってしまうんです。
ですから、自分の頭で考えて行動に移す、
同調圧力を跳ね返し、自分らしく生きていくことが大事だと、私はこれまでの経験から学んできました。
自分の考えvs同調圧力
確かに、同調圧力を跳ね返すには勇気がいるものです。
今回のコロナ騒動でもそう。
今、街中ではほとんどの人がマスクをしてますよね。
私は自分で調べ考えた結果、
「基本的にマスクをする必要はない」と判断。
マスク着用が義務付けられているジムなどは着けますが、電車やバスでは着けないようにしています。
私がいつも利用する時間帯は、まだそこまで混んでいないのですが、ツイッターを見ると、満員電車でもノーマスクの人で乗る人がいるみたいです。
「感染拡大したらどうすんだよ}
「マスクするのがエチケットってもんでしょ」
一般的にはそのように「けしからん」となるところです。
しかし、「みんながマスクを着けることで危惧されること」もあります。(それが何なのかは話すと長くなるので省きます)
満員電車でノーマスクの方も、ちゃんとポリシーをもってのことなので、それはそれですごい、と私は思います。
私自身もポリシー、自分の考え方があるとはいえ、特にバスに乗る時は、得も言われぬ圧力を感じますね。ガーっとこっちに視線が集まるような。
そこで実際、同調圧力に屈してマスクを着けてしまうこともあります。
マスクをしていれば周りから白い目で見られることもない。
そのときは安心して電車やバスに乗れる。
人生だってそう、
平凡に生きていれば周りからヘンな奴と思われることもない。
そのときは安心して生きていける。
そこで、
「周りと同じで得られる一時の安心」と、
「周りとは違うけど自分なりに考えた上での行動」と、どちらを選ぶか。
私は後者でありたいと。
サンシャインのように、自分らしく生きた上で散っていきたいと思っているので。