NiziUという奇跡のガールズグループがなぜ生まれたのか。そこにマコがいたからだとぼくは思っています。もしマコがNizi Project(虹プロ)を受けてくれなかったら、今の魅力と可能性に満ちたNiziUは生まれていなかったでしょう。マコが虹プロに出会ってNiziUとしてデビューした軌跡をテーマにしてブログを書きたいなと思います。

 

もう一つテーマがあります。マコはなぜ涙するのか😢

この前もブログに書いたのですが、マコってよく泣きますよね。涙もろいというか。でも、マコはメソメソと弱々しく泣くようなメンタルの持ち主ではなく、何に対しても絶対に負けない強い子です。Nizooでもライオンのキャラになっているぐらいですから🦁マコの涙は人一倍の思いの強さ、深さの表れ、「負けじ魂の涙」だと思っています。そのことも見ていきたいなと思います😊

 

15歳で単身韓国に渡ったマコ

 

2017年1月、マコはJYP公開オーディション第13期に3位(女子では1位)で合格します。当時マコは中学校卒業を間近に控えた15歳。中学時代のマコは毎朝6時と学校帰りにダンスの練習を欠かさなかったそうです。マコのK-POPアイドルになる夢はその時から本気でした。

 

JYP公開オーディションに応募した当時の15歳のマコ

 

中学生のマコのTTポーズ、可愛いですね。TWICEへの憧れが伝わってくるようです。

 

【ピコピコNiziU】 マコ伝説 JYP オーディション応募映像

【ピコピコNiziU】 マコ伝説 JYP 公開オーディションまとめ(高画質)

この頃からもうキレのあるダンスを踊っていますね。大勢の韓国人応募者に混じって応募した日本人のマコが女子1位を獲得したことは大変な快挙でした。でも、それはあくまでも練習生となるためのオーディションであって、デビューできるかどうかは別問題。未来が約束されたわけでもないなかで、日本の高校には進学せず、親元を離れて単身韓国に渡ったマコの決意たるや大変なものだったことでしょう。

 

2015年にJYPからデビューしたTWICEはヒット曲を連発して、当時既にK-POPを代表する人気グループとなっていました。この頃、JYPがTWICEの姉妹ガールズグループの構想に着手し始めていたようです。

 

ITZYメンバーになれなかったマコ

 

マコがJYPに入社してから約半年後の2017年10月、M-net配信のオーディション番組"Stray Kids"が始まりました。JYPは男子練習生9人のグループと女子練習生7人のグループを競わせて、勝った方のグループをデビューさせるという変則的なオーディションを行います。このときJYP女子練習生18人のうち、オーディション番組出演メンバーに選ばれた7人のなかに同じ日本人練習生のマシロ(坂本舞白)の名前がありましたが、マコの名前はありませんでした。

 

2017年当時のJYP女子練習生18名

 ITZYのイェジ、リュジン、チェリョンらと一緒にマシロとマコが載っていますね。

 

このオーディション番組では結局、男子のグループが勝ち、そのままStray Kidsをグループ名にして2018年1月にデビューしました。Stray Kidsがデビューしたあともマコは練習生としての舞台をいくつも経験します。2018年8月の練習生公開ショーケースのチラシをブログに載せている方がいました。

 

2018年8月のJYP練習生公開ショーケースのチラシ

マコは最下段にいます。ITZYのシン・ユナと虹プロを受けたアン・ユナが並んでいます。

 

そして、2019年1月にデビューしたのがITZYでした。ITZYはTWICEとは異なるガールクラッシュ系のコンセプトで結成されました。メンバー5名のうち4名はオーディション番組"Stray Kids"の出演メンバーでしたが、マシロは含まれていませんでした。出演メンバー以外からはシン・ユナが選ばれてITZYが結成されました。このときの最終選考は公開ではなく事務所内で行われたようです。

 

                                                             ITZY

 

マコは"Stray Kids"の出演メンバーにも、ITZYの最終選考にも選ばれませんでした。歌もダンスも相当なスキルを持っていたマコが(マシロもそうですが)なぜITZYに選ばれなかったのか。

 

当時、ガールクラッシュ系のグループとして既にBLACKPINKがありました。BLACKPINKは4人組ですが、一人一人の個性を強く押し出して大きな人気を得ました。これに対抗するガルクラ系のガールズグループにはあまり大人数は適さないという判断があったかもしれません。

 

ガルクラ系のグループは美しさと強かさが同居した、どこかアングラ的な不良少女っぽいコンセプトが魅力になっていました。その目で見ると、マシロもマコも童顔で性格のまじめさがにじみでていて、おまけに二人ともITZYの5人に比べると背が低く、幼く見えました。だから会社が売り出す戦略としてのガルクラ系のコンセプトには合わないと判断されたのかもしれません。

 

"Stray Kids"の出演メンバーでITZYに選ばれなかったマシロを含む3人は皆JYPを退所してしまいました。もう当分JYPから新たなガールズグループは結成されないと思われたからです。マシロはこの落選が相当にショックだったようで、失意の末に日本へ戻り、一度はアイドルを諦めてアルバイトを始めたと語っています。

 

マコだって韓国に渡って既に2年が経っていましたから、相当なショックだったはずです。マシロと同じように諦めて日本へ帰っても全然おかしくなかったと思います。でもマコは諦めませんでした。そのときのマコの心境は察するに余りありますが、挑戦し続けた先に何かが開けていくと信じて堪えたのではないかと思います。

 

2019年8月のJYP練習生公開ショーケースのチラシ

 

こちらは虹プロ地域予選とほぼ同時期の2019年8月29日に開催された公開ショーケースのチラシです。2018年の後半に練習生となったリマとミイヒや、日本人男子練習生のタイガとユウヒも載っています。この練習生のなかでは既にマコは最年長となっていて、団体演技ではセンターを務めています。このショーケースを見た方のブログには、ダンスは男女含めてマコがトップの演技だったと書いてあります。

 

虹プロへの挑戦を決意したマコ

 

ITZYのデビューからほどなくJYPは全く新しいガールズグループのオーディションを日韓合同で行うことを発表します。それが虹プロでした。虹プロ地域予選が始まったのは2019年7月。マコが韓国に渡ってから2年7か月が経っていました。虹プロは、それ以前のJYPのオーディションと大きく異なる特徴が二つありました。

 

虹プロの特徴①一般公募から直接デビューメンバーを決めること

 

それ以前のJYPのオーディションは一般公募から練習生を選抜するオーディションと、練習生からデビューメンバーを決めるオーディションの2段階に分かれていました。例えば、TWICEをデビューさせたオーディション番組"SIXTEEN"は後者で、参加者全員がJYP練習生でしたね。

 

虹プロは一般公募から直接デビューメンバーを決めるという点でJYPとしては異例のオーディションでした。JYPは虹プロで原石を見つけて、2年ぐらいじっくり育ててからデビューさせることも考えていたそうです。

 

虹プロの特徴②主に日本人を対象にしていたこと

 

虹プロの参加資格では国籍は問わないものの、「日本語でコミュニケーションが取れること」という条件がついていました。だからアン・ユナのように日本語ができる韓国人の参加者もいましたが、参加者の大半は日本人でした。JYPは韓国人の人気グループを日本デビューさせるのではなく、最初から日本で人材を見つけて現地日本で活躍させることを計画していました。

 

マコは既にJYP練習生を2年7カ月も経験していて歌もダンスも即戦力のスキルを持っていたし、韓国語も既に堪能なレベルに達していました。韓国でデビューする準備が十分にできているマコが、一般公募かつ日本人ばかりの虹プロを受けるのはもったいないのではないか、そしてさらにまた長い準備期間につきあわされるのは酷ではないか。そんな声がマコを知るファンのあいだでは当初からありました。

 

しかし、マコは虹プロへの参加を決意します。マコ自身は自分が虹プロにはもったいないなどとは微塵も思っていなかったはずです。それどころかマコにはもう虹プロしかないという切実な思いがあったのではないかと思います。それは地域予選でJ.Y.Parkから合格のキューブをもらったときのあふれる涙にも表れていました。

 

地域予選で合格した時のマコの涙    リマ、ミイヒと泣いて合格を喜び合うマコ

 

それどころか、ぼくは一つの仮説を持っています。J.Y.Park氏は練習生マコの存在を知っていたから虹プロの開催を決意できたのではないか。言い換えれば、虹プロはマコを活かすために開いたオーディションだったんじゃないか。そんな気がしてならないのです。

 

(つづく)

 

NiziU マコの軌跡(その2)虹プロ地域予選

NiziU マコの軌跡(その3)虹プロ東京合宿

 

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