本日はコレ↑リンカーン ナビゲーターのお話です。
05yモデルのアルティメイト DBLG24inクロームがキマッテますね。
今日は真面目にナビゲーターの急所についてお話ししますね。
リンカーン ナビゲーターのV8 5400ccエンジン エンジン本体は非常に強く、寿命は30万キロくらいは楽に走ってしまうと
思います。
まぁ~アメ車のV8エンジンですからね、3000回転も回れば十分なエンジンなので、トルクで走っていきますからエンジンの
長寿命もうなずけます。
しかし、エンジン本体は強くても補器類は平均的な寿命なので、定期的なメンテナンスが必要です。
その際たるものが「イグニッションコイル」と「スパークプラグ」です。
イグニッションコイルはコンピューターから信号を受けてスパークプラグに電気を流し、スパークプラグはそれを受けてシリン
ダーヘッドに火花を飛ばします。
このセットが大体10万キロ弱でヘタレてきます。
イグニッションコイルがヘタレますと、コンピューターから信号がきてもスパークプラグに信号を出さないので、火が飛びませ
ん。
スパークリングがヘタレますと、イグニッションコイルから信号がきて一生懸命火花を飛ばそうとするのですが、綺麗に火花が
飛ばなかったり弱かったりしてます。
どちらにしても、エンジンに綺麗な火花が送られないので、そのシリンダーは失火状態ですので、簡単に言いますと「一気筒
死んでる」状態です。
V8エンジンのスゴイのは、一気筒死んでV7エンジンの状態になっても普通に走ってしまうトコロです。
直4エンジンは勿論、6気筒エンジンでも1気筒死んだら普通には走れないと思います。
ただ、流石にV8エンジンでも1気筒死ねば、アイドリング時など振動が出ますし、エンジンチェックランプが異常を感知し点灯
しますから、早めにメンテナンスしましょう。
ちなみに、弊社ネイティヴではイグニッションコイルは1本約4千円~ スパークプラグは千円チョットです。
お金に余裕があれば8気筒全部交換しても良いのですが、交換工賃を考えるとダメになったところだけでもいいと思います。
一つダメになれば、続いてダメになっていくものなんですが、意外と皆さんダメになったところだけ順に替えていくので、一回り
して結果全部交換してたなんて事もあるのです。
そして、ここからが本題なんですが、イグニッションコイルはワタクシでも交換出来ますが問題はスパークプラグです。
このエンジンに使われているスパークプラグは、信じられないほど細く、劣化してるのでコツを知らない人が外そうとすると
「パキっ」っと折れてシリンダーヘッドにスパークプラグの頭が残って大事件になるのです!
これは悲惨です・・・
ワタクシも初めてスパークプラグを見た時「なんでこんなに細いのかなぁ?」って率直に思いましたからね、折れるのも納得。
このスパークプラグ折れる現象は「ナビゲーターあるある」で、その結果US本国では折れにくい対策品のが売ってるほどで
す。(リコールじゃねえのかよ!)
そして、さらに笑えるのはUS本国では、スパークプラグが折れた時の救済工具が普通に販売しています。(しかも売れてい
る)
普通に考えたらスパークプラグ交換なんて楽勝な作業なのに、この事実を知らない整備士やコツを知らない人がやると、最
悪ヘッドを降ろさないといけない事に・・・
一本千円チョットの部品を替えるのに、しくじった結果工賃10万円みたいな感じの恐ろしい作業なんです。
もちろん、知らないでしくじったら整備工場側の責任なんですけど、工場によっては作業の難易度を説明して、万が一の際には工場の負担を
お願いしている所もあるみたいですね。
画像のリンカーン ナビゲーターはネイティヴ松ヶ丘店で販売しています!