《ブータン》ティータイムの定番!バター茶。 | だらもぐジャーナル

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ちょっと寒い日に飲みたくなるバター茶。

 

バター茶は、チベットやブータンで飲まれているお茶です。

先月の寒い朝に、作ってくれたもの。

 

 

 

 


バター茶には、たん茶という茶葉を使います。

日本ではまだ見たことないのですが、探せばあるのかな?

 

 

たん茶に、バターを溶かし混ぜ、を加えたものが、バター茶です。


そう、バター茶はしょっぱいんです。甘くないんです。

スープみたいなお茶です。

 

「スープみたいだね」って言うと、

『お茶です』って言われます。

 

 

たん茶は紅茶と違って、全然香りがありません。


  
昔はお茶とバターを混ぜるために、一生懸命混ぜ続けたらしいのですが、

今は・・・・なんとミキサーで作るんです(笑)!


 

ヤカンやお鍋で、たん茶を煮出して

そのまま耐熱のミキサーに入れます。

(これからバターを溶かすので、熱くないとダメ。火傷に注意。)

そのあとバターと食塩少々を入れて、またブレンド。

 

完成。

色はココアっぽい。


 
バターの香りが豊かで、

体がジーーーーーンと温まります。


 
ブータンではこのバター茶、スジャと呼ばれています。

ブータンの人は、スジャとミルクティ(ンガジャ)が大好き。

左がスジャ、右がンガジャ(ミルクティ)


ブータンでは、一日のうちに何度も何度もティータイムがあるんですよ!


どこのお家にお邪魔しても、
「スジャ ガエ?ンガジャ ガエ?

(スジャがいい?ンガジャがいい?)」

って絶対聞かれます。

(※最近は、ここにコーヒーも入るように!)


その時の気分で、
『スジャ ガエ!!』と元気に答えると、ウケます。
(スジャがええ。 って日本語みたい)
 


ザウというお米のパフを浸して食べたり、

写真のようにパンを浸して食べたりもします。
 

 

 

 
私はブータンに帰った時に、義理の弟くんが朝から作ってくれるスジャが大好き!


”あ〜そろそろ起きようかな〜”って頃に、

トントントントンと外階段を静かに登る音がして、

弟くんがスジャを枕元に置いてくれるんです!!

毎回新鮮で嬉しくて感動します。


朝は苦手ですが、寝起きスジャがあるなら、起きたい。

ベッドで飲むお茶のことを、”bed tea”と言うそうです。

bed tea・・・なんて優雅なの。

 

1日の中に、お茶の時間(ティータイム)があるというのも、

素敵な習慣だなぁと思うんです。

そういう緩みの時間って大切ですよね。
 

 

 


今回のバター茶は、NZの知り合いから美味しいバターをいただいたので、

それを使って作りました。

日本の市販のバターでも全然◎です。

(マーガリンだと△)

そういえば、ブータンの村の方に行くとバターに独特の匂いがあって、

それが苦手な人が結構いるみたいです。

私も結構村で飲みましたが、まだそういうバター茶には出会っていません。

 

 


コップはブータンで結婚祝いに頂いたもの。

可愛い蓋もついています。

(ブータンのマグって、蓋がついてるのが多い!

お客様のために、お茶が冷めないように、埃が入らないように、っていう気遣いなんでしょうか?)

 

 

 

ああ、書いていたらまたバター茶が飲みたくなってきた。

 

 

 

by Yangzom Midori