「レッド・ドーン」を観ました | ナードのMovie Reviews

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北朝鮮がアメリカを占領っておいおい・・・


アメリカの田舎町にパラシュート部隊が襲来し、瞬く間に町を制圧。
休暇で帰郷していた海兵隊員ジェドは弟や友人たちと森に逃げ込み、
アメリカ全土が北朝鮮軍に占領されたことを知る。
やがて敵の襲撃に遭い目の前で兄弟の父を殺されたことから、
祖国を取り戻すため、若者たちは徹底抗戦を決意する・・・という話。


冷戦中の1984年に作られた『若き勇者たち』のリメイクだそうです。
北朝鮮がアメリカを占領する・・・中学生が考えたようなトンデモプロットに、
思わず好奇心をそそられてしまい、結局鑑賞しちゃいました。
ありえない設定をどこまで説得力をもって描けるのか、期待してたけど・・・。


まず、アメリカが占領される描写が適当過ぎて、もうそこで興ざめ。
話の視点は一つのレジスタンスに絞られ、合衆国レベルのスケールないし、
銃撃戦は迫力あるのにブレブレのカメラワークで観てて疲れたし
登場人物はみな魅力がなく、自分勝手で、始終イライラさせられるし、
謎の箱を取りに行くだけというストーリーは退屈でなんの捻りもない。
挙句の果てにラストは「戦いはこれからだ」系の投げっぱなしEND。ダメダメ。



冒頭だけはちょっとワクワクした



北朝鮮側の悪役、チョウ大尉がなんかイケメンだった



台詞なしでサブマシンガンTec-9の射程を説明するシーンは好き



どうでもいいキャラが死んでもどうでもいいだけ



クリス・ヘムズワースの演技だけは光ってた


レジスタンスの隊長クリス・ヘムズワースだけはよかった。
本当によかったのはそれだけ、あとはいい所がほとんどない。
多分、こんなトンデモな設定をシリアスに描いちゃったのが敗因かも。
開き直って、B級コメディ風のノリで勢いよく突っ走れば、
多少なりともエンタメとして楽しめるものになったかもしれないのに。



35/100点