先日実家に行ったら父(大工)の作業場に見慣れぬものがあった。駕籠だ。
なんでも近くのお寺から頼まれて作ったらしい。
担ぎ棒の部分のみが残っていて、駕籠本体は他のお寺にあった同年代の駕籠を参考して復元したとのこと。
この駕籠は、前後二人ずつの四人で担ぐそうです。
側面は引き戸になっている。乗り降りの邪魔にならないように、天井の一部が開閉するようになっている。底板の一部がないのは、お坊さんが揮毫するために外しているらしい。
年代は享保年間で、300年ぐらい前のものとのこと。昔のお坊さんは、こんな駕籠に乗って移動していたのだろうか。