エゾユキウサギ
今日も十勝晴れの真冬日でした。
最高気温は-2℃でしたから数日間の寒さから逃れたような
暖かさをも感じました。
人間も慣れるもんですね。
最近の北海道ではエゾシカの増え方が問題になっています。
その数は推定64万頭だと言われています。
夏は牧草地で牛たちと堂々と牧草を食べていますし、冬は
植林地の苗を食べたり若木の皮をはいでしまいます。
シカの天敵だったオオカミを絶滅させてしまったのは人間です。
その後はハンターがその役目を果たしてきましたが、高齢化は
ここにも影響が出ています。
同じように
エゾユキウサギも苗木や木の皮をかじって木を枯らしてしまう
ので林業経営者からは害獣扱いになっています。
生息数は把握されていないようですが、エゾシカより数は
少ないように思います。
私はエゾユキウサギを何度か見かけましたが写真には
撮ったことがありません。
見かけても脱兎のごとく(そのまんまやあ)逃げられます。
そのスピードは70キロ以上だそうです。
特徴のある足跡は山の近くではよく見かけます。
左側の足跡は上方に向かっていて右側はこちらに向かって
いるのが分かります。
足跡の間隔からゆっくり歩いていたことも分かります。
これが走っている時は1~2メートル間隔になります。
前回の記事で川の画像の中にキツネの足跡があったのを
気が付いたのでしょうか?
キタキツネやテンはエゾユキウサギの天敵ですから仲間を
エゾシカのように増やすのは難しいようです。
いったん自然のバランスを崩すと自然が回復するには
想像以上に時間がかかります。
人間がコントロールするにも大変な労力が必要ですし
本来の自然に返すのは無理だとも言えます。
野生動物は家畜とは違うことを理解してかからないと
「エゾシカを牛のように家畜にすればいい」などという
言葉が出てきます。
家畜は人間に飼われるようになってから数千年の時間が
かかっていることも忘れないでほしいのです。
エゾシカ対策も研究者を入れて議論してほしいですね。
エゾユキウサギの足跡を見て思いました。
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