増村保造 意思としてのエロス | みつ梅の古今東西かべ新聞

みつ梅の古今東西かべ新聞

浪曲、歌舞伎を中心に観劇の感想を書かせて頂いております。
拙い文で恐縮ですが、よろしくお願い申しあげます。



このところ、コロナの影響で次々と演劇の各劇場が休演となっているため、読書と映画鑑賞をしております。

高校生の頃に叔母に買ってもらった山根貞男先生の『増村保造 意思としてのエロス』を読み返しています。

大映で数々は名作を送り出した名匠増村保造監督の足跡をゆかりの俳優のインタビューや評論で綴られた著者です。

増村監督の作品はその当時の日本映画にはないスピードや感覚があり、今見ても色褪せない輝きを放っています。

直近で見た作品は、デビュー作の『くちづけ』から、『氷壁』『巨人と玩具』『からっ風野郎』『妻は告白する』『黒の試走車(テストカー)』『黒の超特急』『卍』『兵隊やくざ』『清作の妻』『刺青(いれずみ)』『陸軍中野学校』『華岡青洲の妻』『痴人の愛』『妻二人』、大映倒産後の『音楽』、遺作となった『この子の七つのお祝いに』で、女性の描き方が見事と思います。

コロナで陰鬱した生活に灯りをと日々模索しております。