男子羨望の逸品!?


先日列島を駆け巡った明るいニュースといえば俳優の星野源さんと新垣結衣さんの結婚報道です。まあ一部の人にとっては明るいどころかブロークンハートだったのかもしれませんけど。


世の中年男性の心を鷲掴みにしていた新垣さんのハートを射止めた星野さんの時計、気になりませんか?


言い換えればガッキーを落とした時計ですからね。


そして今の情報化社会において、そんな事はググれば一発で分かります。


検索すると複数モデルが出てきますが、私が注目したのはこちら。間違いなくガッキーも目をハートにして見ていたはずです。知らんけど



Master Collection Chronograph Moonphase / LONGINES 


出典:www.longines.com


Ref:L2.673.4.51.6

ケース径:40.0mm

ケース厚:14.3mm
重量:168g
ケース素材:ステンレス・スティール
風防:サファイア・クリスタル
裏蓋:サファイア・クリスタル
ベルト素材:ステンレス・スティール
バックル:バタフライ式Dバックル
防水性:3気圧(30m)
価格:381,000円(税抜)

ロンジンの看板コレクションでもあるマスターコレクションのクロノグラフ・ムーンフェイズです。

非常に複雑な文字盤を持つロンジン随一のコンプリケーションであり、それ故に価格的にもロンジンの中では最高クラスです。

まずはその機能を解き明かして行きましょう。クロノグラフ機能は9時にスモセコ、6時に12時間積算計、12時に30分積算計、センターにクロノグラフ秒針を持ちます。

さらにそれらと重なりながら9時に24時間表示計、6時にムーンフェイズ、12時に月・曜日表示、さらにセンターにポインターデイトを備えています。

これに伴って外周インデックスも時・日付・秒/分という3層表示になっており、流石にタキメーターなどは省略されていますが、極めて情報量の多い文字盤になっています。

出典:www.gmt-j.com


ですがそれにしては案外まとまっているんですよね。確かに騒がしい感じはするのですが、個人的にはフルスケルトン文字盤なんかよりは遥かに見やすいです。


3時方向だけやたら余白があるようにも感じますが、仮にここにもインダイアルを置いてしまうと流石に息が詰まる感じになるでしょう。


ローマン・インデックスにバーリーコーン・ギヨシェ、そしてムーンフェイズが覗くデザインはクラシックであり、ここもまた特徴的です。


クロノグラフといえばスポーティに振るデザインが多いですが、ロンジンらしい落ち着きのある知的な雰囲気を持たせているのは流石ですね。


これだけ詰め込んでいながらケースサイズは40 x 14.3mmと常識の範囲内に収まっています。私には大きいですが、一般的には全然いける大きさでしょう。


しかしブレス込みで168gというのはそこそこ重いです。コマ調整すれば幾らか軽くなる可能性がありますが、コンプリケーションを積んでいるので、ケース自体も相応に重いはずです。


出典:www.gmt-j.com


ケースは分厚いスムースベゼルを持つ3ピース構造で、ホーン型のラグを持つオーソドックスなシルエットです。丸いクロノグラフ・プッシャーや小ぶりなコマのブレスレットはちょっとスピマス(オメガ)っぽさもありますね。


ただバックルはコンシールドのバタフライ式Dバックルを採用しておりやはりスポーティというよりエレガントな作りです。


こんな事でもなければ注目されなさそうなマイナーなモデルかと持っていたのですが、某並行店サイトによるとロンジントップクラスの人気と紹介されていて驚きました。


やはり多針時計って男子の心をくすぐるのでしょうか?


2針ドレス最高とか思っている私にとっては結構衝撃的でしたが、でもまあ確かに格好いいんですよねコレ。


出典:www.fratellowatches.com


型番:L678.2

ベース:ETA 7751 Valjoux
巻上方式:自動巻
直径:30.0mm
厚さ:7.90mm
振動:28,800vph
石数:25石
機能:スモセコ3針クロノグラフ、トリプルカレンダー、ムーンフェイズ、24時間計
精度:-
PR:66時間

搭載るのはバルジュー7751ベースのロンジン専用キャリバーL687.2です。

カム・スイングピニオン方式の7751をコラムホイール・スイングピニオンに改めて、パワーリザーブも54時間から66時間に延長された高性能キャリバーです。

クロノグラフトリプルカレンダームーンフェイズを追加しているのにも関わらず厚みが7750と変わらないというのは驚きです。

決して薄いキャリバーではありませんが、その実力は非常に高い自動巻クロノグラフと言えるでしょう。

スウォッチグループのロンジンは、バルジューの正統な後継者の一人であり、専用設計を与えられたL687.2は、インハウス・キャリバーとまでは言えませんが、実に彼らに相応しい特別な機械です。


このモデルではシースルーバックからその姿を鑑賞する事もできます。


確かに一見すると見慣れたバルジュー機ですが、換装されたコラムホイールや、コート・ド・ジュネーヴが施され、ロンジン銘が刻まれたローターなどは一見の価値があると思います。


<サンレイ青文字盤、バー・インデックスのバリエーション>

出典:www.longines.com


カラーバリエーションも展開されていて、ローマン・インデックスのギヨシェ黒文字盤の他にもアラビアン・インデックスのギヨシェ白文字盤、バー・インデックスのサンレイ青文字盤があります。

これらが中々いづれ劣らぬ良い感じ。

定価だと40万円超えるのですが、並行価格は30万円を切る事もあるようなので、並行差別のないロンジンですからそれも十分選択肢かなと思います。というか20万円代で買えたらめちゃお買得。

これで皆さんガッキーのような素敵な女性を射止めて下さい!





なんて、世の中甘くないからね?





時計が格好良いからモテるとかないですから。所詮時計は装身具。つける側の人間と主従が入れ替わる事などありえません

アンバサダー商法はこれを錯覚させようとしている訳ですが、エクスプローラーを買ってもキムタクみたいに格好良くはなれない、このロンジンを買っても星野源みたいに魅力的にはなれない、ロレックスを買っても成功者にはなれない、ロイヤルオークを買ってもキラキラした存在にはなれないんです。

全部順序逆やから。

劣等感を小道具で埋め合わせようなんてダサい事はせずにまずは自分を整えましょう(誰に言ってんの?)。

<ギヨシェ白文字盤、アラビアン・インデックス>

出典:www.fratellowatches.com


なんか話がそれましたね。というかそもそもこのモデルは星野さんの私物ではなくナントカっていうドラマで着用されていた物らしいです。

私はここぞとばかりに前から気になっていたクロノグラフ・ムーンフェイズを紹介したかっただけなので悪しからず。

結論としてはこれは良いですね。結構気になってきましたよ。