ある春の日のこと。
新しい事務長が入ってきた。
事務長はロードオブザリングのスメアゴルに激似である。
スメアゴルは、私の出すご飯にクレームを言うのが日課であった。
その日は、親子丼の日。
『ちょっとよいかな?
このご飯ね。柔らかすぎる。
見て?お餅みたいだよー?
失敗作なん?柔らかくって食べれないんよ。』
オカマみたいな口調でクレームを言ってくる。
うちの職員食のシステムはご飯はおかわり自由であったのだが、
『僕ね、ご飯4杯食べたんやけど、今日親子丼やったでしょ?親子丼のオカズが足りないのよ。』
と、
続けて言ってくる。
最初は謝り続けてたのだが、
さすがの私も
ツッコミを入れてしまった。
『あの、ご飯柔らかくて食べれなかったのに4杯も食べたんですか?』
スメアゴルは目を泳がせながら
こう言った。
『違うのよ。僕が言いたいのは……
オカズが少ないってこと‼』
私は
……(°_°)
とゆう顔で見つめて、
『職員食は250円という範囲内でお作りさしていただいてますので、オカズはこれ以上増やせません。申し訳(°_°)ありま(°_°)せん(°_°)でした(°_°)』
と
言った。
次の給食会議で私は、
ご飯おかわり禁止を提案した。
その提案をなんとか通した数日後
スメアゴルが私を訪ねてきた。
片手には
職員食の新しいルール
と私が新しく書いた紙。
『これって僕のことかしら?』
指さしてある項目はこうである。
○お茶の持ち出しは禁止
○ご飯のおかわりは禁止
○たくわんのおかわりも一切禁止
『そうですよ!なにか?』
とゆったら、
スメアゴルは
『じゃあ、汁物はおかわりいいの?』
とゆってきた!
さすがスメアゴル、食い意地の王様!実際映画の中でも食料たべて怒られるくらいやもんな!
愛しいしと…とか言いながらサムのご飯食べるもんな(。-_-。)
『だめですね。(°_°)(スメアゴルめ)』
と言い放った。
『……っく…』
と言ってたが、会議で決まった以上後戻りはできないスメアゴル。
それからは
食堂は平和になり
職員食の横にカップラーメンとおにぎりを並べてたべてるスメアゴルがひっそりと生息していた。
わたしはニヤリと笑い、
この戦いにピリオドがうたれた。
END