花 調 べ

 

檜扇文目(ヒオウギアヤメ)

 

 

檜扇文目(ヒオウギアヤメ)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、低地から亜高山の湿地や湿原などに生える。
海外では、中国東北部、東シベリア、北アメリカにも分布している。
草丈は60センチから70センチくらいである。
葉は剣状で長さが20センチから40センチ、幅が1、2センチくらいで、檜扇(ヒオウギ)に似る。
開花時期は6月から8月である。
茎先で枝分かれしてて花径8センチくらいの紫色の花をつける。
外花被片は3枚あり、円形ないし心形で大きい。
文目(アヤメ)と同様の網目模様が入る。
内花被片は文目(アヤメ)よりも短く、目立たない。
雌しべの花柱は三つに分かれ、花びら状に見える。
花は一日花で、朝開き夕方にはしぼんでしまう。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Iris はギリシャ語で虹を意味する。
種小名の setosa は「棘状の」という意味である。
写真は5月に日光植物園で撮った。
学名:Iris setosa

★美しい網目模様がよく似合う
 檜扇文目は湿原の花
☆雨露の似合いし姿美しく
 紫は冴え儚きを知る

 

 

写真と解説は「花図鑑ー龍」さんからお借りしています。

http://hana-zukan.net/037hi.html