my footsteps part11 | 永井真理子オフィシャルブログ『永井真理子 HELLO!!』 powered by アメブロ

my footsteps part11

前回のヒストリーでは私の短大時代の
「貧乏生活」っぷりを描かせて頂いたのですが
読んで下さった皆さんから
「切ないですね」「可哀想..」「苦労したんですね」
というようなコメントがチラホラ...
んん?あれれれ....?
私はあの頃の事を
全く辛い生活だったとは思っておらず
むしろ..「楽しませてもらった」
と思って書いていたので
少し私の伝え方が悪かったのかな?
なんて反省してます汗

じつは最高に幸せな時期だったんですよ!
お金はともかく(笑)心は満たされていました音譜

なので...笑いながら読んで下さいね


いよいよ今回でヒストリーも最終回になります
私もすっかり忘れていた事を
このヒストリーを書く事によって
思い出させてもらったり
今更気付いたり...何だか嬉しかったな...
またいつかこの続きを書こうかな...?!
なんて思ったりもしています

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mariko nagai footsteps 「夢への扉」~最終回~


色々な理由が重なり、バンド「WIZARD」は
一年も経たないうちに解散してしまいましたが
今でもこの時のメンバーには感謝しています
これだけ私を本気にさせてくれたんですから...


レコード会社で...

「とにかくこれを聴いて下さい!!」
といきなりデモテープを手渡した相手は
音楽プロデューサーのKさん(女性)でした

「じゃあ、後でゆっくり聴いておきますね」
と言ったKさんに

「いや....是非今聴いて下さい!」
とカセットウオークマンを差し出してしまった

Kさんは少し笑いながらテープを聴いて下さいました
そして...

「歌声...いい感じね...それと...その目が好きだな」
そう言いながらまた少し笑った

何で笑うのかな?不思議に思って
「え?どうゆう意味ですか?」と訪ねてみると

「うふふ...だって目の中に炎が見えるもの」

...何だかすごく恥ずかしかった
無我夢中でここにたどり着いたこと
すっかりお見通しだったようだ

その後一時間近く私の想いを聞いて下さいました

そして別れ際に
「デモテープの感想は後日連絡しますから」
そう言って下さったのです

嬉しかった...
しっかり聴いてもらえた事が有難かった


運命の電話

デモテープを渡してから一週間くらい経って
運命の電話がかかって来たのです

「とても興味があるので是非ライブを見させて欲しい」
そんな内容でした

運良く(?)数日後に私の短大の学園祭に
出演する事が決まっていたので
そこに来てもらう事になったのです

そのライブで私の音楽への道が
長く伸びて行くかもしれない...
高鳴る鼓動が体中に響いていました

「お父さん、どうか力を貸して下さいね」

深く深く天に祈った...


友達と音楽のチカラ

ライブ当日..
私は石の様にカチコチに緊張していました
でも不思議とワクワクもしていた...

5バンド出演したのですが私達の出番は最後でした
この時のメンバーは私の大好きな人達ばかりを
集めてつくった一日だけのバンドでした
バンド名は「Dance」だったと思います
Danceを踊りながら歌うということではなく
リハーサルの時に私がピョンピョン跳ねながら
歌っていたのを見てメンバーが付けた名前でした
後にこの時のベーシスト&作曲の前田君は
「One step closer」を初め
「step step step」「MARIKO」「さよならの翼」
「ときめくハートビート」「私の中の勇気」
その他も沢山私の楽曲を手がける事になるのです

ステージに立ってから5曲全部歌い終わるまで
私ははじけまくっていました
レコード会社の人達が観に来ている事も
すっかり忘れて大はしゃぎしていました
前日に買ったスカートのサイズが大きすぎて
どんどん下にずれていってしまい
ひどい格好になっていたようでしたが
それでも跳ねながら歌ったのです

じつは短大の友達20人位が一番前で
ものすごく盛り上がってくれていて
そのお陰で私も緊張せず歌えたんです
最後の曲では会場中が一体になって
盛り上がっていました
本当に本当に楽しかった...

友達の力...そして音楽の力ってすごい

その日の夜は興奮しすぎて眠れませんでした


レコードデビュー?

ライブの翌日プロデューサーのKさんから
さっそく連絡がありました

「私が絶対にあなたをデビューさせるわ」

一瞬耳を疑いました

驚きすぎてその後の会話を覚えていません


それから私はすぐにはデビューせず
一年かけてアルバム「上機嫌」を
制作したのです

じつは母が...
「何でも途中で辞めるような生き方をしたら
どんなことも続かないわよ
本気でやりたいならば短大を卒業してから」

と男らしい(?)事を言ってくれたので
学校に通いながら一年間かけて
レコーディングを進めていました

そして卒業後
私は幼稚園の先生の免許と(笑)
音楽への道のチケットを手にしたのです

音楽を始めてから一年弱で手にしたもの...
こんなに早くこの腕の中で抱きしめられるとは
思わなかった

でも戸惑う事なく
私はとんでもなく大きな世界に飛び込んで行ったのです



THE END


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空を見上げたら飛行機雲でメッセージが
描かれていた
天気のいい週末にはよくこの光景を見る事ができるのですが
今日見たメッセージは「Sorry」だった
誰が誰にどんな意味があって送ったものなのかな?
...なんて考えてしまいました


スカイメッセージ