神炊館神社で石井雨考と市原多代女の直筆の句碑を建立 | マメタイムスのブログ

神炊館神社で石井雨考と市原多代女の直筆の句碑を建立

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須賀川市諏訪町、 神炊館神社の境内に江戸中期から後期の須賀川俳諧を代表する石井雨考と市原多代女の直筆の句碑が建立され、 9日午前11時から、 同神社社殿で建碑奉告祭が執り行われる。
この句碑は両俳人の子孫である、 石井敬三氏 (諏訪町) と市原良彦氏 (栄町) が同神社に寄贈したもので、 2つの句碑が一対となって建立された。
石井雨考の句碑には 「鶴亀も 下戸にはあらじ 膳飛羅起 (ひらき)」、 市原多代女の句碑には 「此うえに 又としよらん 初時雨」 の句がそれぞれ直筆で刻み込まれている。
雨考は、 江戸中期・後期の俳人で、 寛永2年 (1749) 生まれ。 酒造業石井家に入り、 幼いころから俳諧を学び、 夜話亭雨考と号した。 松尾芭蕉を崇敬し、 軒の栗、 五月雨の句碑の建立に携わった。 著書に 「青蔭集」 がある。 句碑の作品は、 商人のお祭りであった恵比須講の情景を詠んだもの。
多代女は、 江戸後期の俳人で安永五年 (1776) 須賀川市で酒造業を営むかたわら、 大庄屋を勤めた市原家に生まれた。 雨考の勧めで家業の外、 俳諧の道に入り、 晴霞庵多代女と号した。 句碑の作品は81歳の時の書である。 今回、 新たなまちおこしの一助として建立したもので、 奉告祭のあと句碑前で除幕式が行われる。 石井氏と市原氏各夫妻と神社総代、 町内会関係者ら約20人が出席する。
(句碑の設置工事)