DANCE STYLE 10月号 リア・ディゾン
Growin’up with DANCE 第3回
DANCEとMUSICの
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COMMUNICATION!!!
ダンスも歌もギターもCOOLにこなすアーティスト“リア・ディゾン”本誌初登場!
え、なんでリア・ディゾンがダンス・スタイルに?
―とお思いのアナタ、“みんなのアイドル”リアちゃんはれっきとした「ダンサー」なのです。10代の頃からダンスを始め、歌って踊れるアーティストを目指して来日、グラビアアイドルとして火がつき、昨年には待望のメジャー・デビュー!
PVの数々では、本人も積極的に取り組んでいるというダンスシーンが見どころだ。そして、2作目となるニューアルバムでは、シンガーとして成長、2曲の作曲も手がけるなど、音楽とダンスの交信=COMMUNICATIONにチャレンジしているのだ!
about Her Style
━子供の頃からギターを弾いていたり、ダンスの前にロックに興味があったそうですが、そこからダンスやR&Bを好きになったきっかけは?
最初は体操やチア・リーディングをやっていて、そこから自然とダンスをやるようになったの。高校で2年間、ジャズやバレエの授業を受けたわ。日本に来てからもダンス・レッスンはちょこっと受けたけど、言葉がわからなかったのですぐにやめてしまったの。今は、PV撮影の振付けの時にダンスのレッスンを受けているわ!
━どういうダンスが好き?
ヒップホップやタップダンスかな。日本に来る前は、5ヵ月間ハリウッドでゴーゴー・ダンスをやっていたの。だから、イケてるビートだったら何でも好きよ!
━そういう仕事をしながら、歌って踊れるアーティストを目指していたんだね。
そうね、音楽も好きだけどダンスも好きだから、どうせ歌うならただ立ってるだけじゃなくて、楽しく踊りたいと思ったの!
━PVで特にインスパイアされたアーティストはいますか?
ジャネット・ジャクソンの「If」。TLCの「Creep」も好き。マイケル・ジャクソンも大好きだし、マドンナの「Express Yourself」や「Vogue」も好き。ビヨンセは、「Crazy In Love」と「Naughty Girl」がクールね!
━日本だと、ギターを弾くロックの人、ヒップホップを踊るダンスの人と、はっきり分かれているんだけど、あなたは全部好きだったんだね。
ロックをやっているからダンス・ミュージックをやっちゃいけないとか、その逆とか、そんなのおかしいわ。私はどっちも好きだから両方やっているのよ。私の尊敬しているジェイ・チョウという、なんでもやれる台湾のアーティストが「キミはギターももっと弾いた方がいいよ」と言ってくれた。だから、私は両方やっているの。
━J-POPが好きで日本に来たということだけど、その理由は?
単純に好きだったから。日本人の友達もいましたし、日本人とのハーフのいとこもいたから、自然に好きになったのよ。どの国にも独特のスタイルのポップスがあるわ。そして私はたまたま日本のポップスが大好きだったの!
about PV DANCE
━ではPVの話を聞かせて。まずは「恋しよう♪」。初期のシングルだし、リア・ディゾンが踊っているということで見た人はみんなびっくりしたと思うけど、最初からPVにはダンスを入れたいと思っていた?
これはセカンド・シングルで、本当はファースト・シングルから踊りたかったけど、タイミング的に実現しなかったの。だから、ここで踊れてうれしかったわ。いつもAKIKOさんっていう振付師に振付けしてもらっているけど、彼女のスタイルが大好きで、彼女に全幅の信頼をおいているのよ。私の好きなタイプのダンスや好きなアーティストを彼女に伝えて、彼女が考えてくれた。撮影はスムーズにいったわ。でも、あのピンヒールで踊るのは大変だった。滑りやすくて、ちょっと怖かったわ(笑)。
━振付けはそれ以来ずっとAKIKOさんだね。
まず、人として彼女が好きだし、それにとってもダンスが斬新なの。彼女のダンスにはストーリーがあるのよ。新しいけど伝統的でもあるの。
━次はサード・シングルの「L・O・V・E U」。チアリーディングが入っているけど、これは自分の経験から生まれたアィデア?
うん。それと、Favorite BlueのPV「Movin' oN」にインスパイアされたの。私のPVの場合は、学校が舞台になっていて、そこは「Movin' oN」とは全く違う。撮影は、すごく暑かったわ。激しい踊りだったから。
━NGは少ない方?
いえ、ちょっとあるの(笑)。チアリーディングのところは特にあったけど、アクロバット的な動きが多くて危険だったから、そんなにたくさんテイクが出来なかったのよ。リハーサルは、1週間ぐらいやったかしら。チアのシーンが特に時間がかかったわ。
━チア、ヒップホップ、ジャズを踊る時に、それぞれ意識の違いはある?
う~ん、特に意識はしていないと思うわ。
━手先のしぐさとか表情をすごく大事にしているような気がするんだけど。
それも、自然とそういうモードになるんでしょうね
━ボディーウェーブを使ったフリがすごく多いけど、得意な動きなの?
子供の頃、ニワトリみたいに歩くのが好きで(笑)、それを鏡で見てみたらダンスのボディーウェーブみたいだってことに気がついたの。そう言えば高校時代、お昼休みになると地下室で男の子たちがブレイク・ダンスとかやっていたんで、私も軽い技を真似してたのよ!
━次の「Vanilla」は、携帯電話を使うとか、首を傾げるとか、ホイップ作りとか、日常生活の動きをダンスにかわいく取り入れているね。
PVのコンセプトが決まってから、振付師とディレクターが一緒に考えたの。この携帯のシーンはヘマしまくりだった(笑)。すごい簡単なところでミスっちゃったのよ。
━リアのPVは、1本に2種類のダンス・シーンが入っているのが特徴だね。
そう、いつも2種類のダンスをやりたいの!
━次は「LOVE Paradox」
他のPVと比べると、このPVの世界観がいかに違うかがわかるわよね。
━マリオネットに扮するシーンが面白いね。
そうね。ここは難しかったわ。カラダのそれぞれの動きがバラバラだからね。もうひとつのダンスの方が流れがあるからやりやすかったし、すごく楽しかった。初めて男の子のダンサーもいたから。
━ここは力強く踊らないと。
そうね。でも、この曲のビートそのものが力強いから踊りやすかったわ。
━ダンスも、新しいものに挑戦して行きたいという気持ちが強い?
そうね、常に挑戦して新しいものをやって行きたいわ。同じことを繰り返してやりたくないし、観る方もそれじゃ嫌だと思うの。
━ダンスがうまくなっているという実感も?
う~ん、昔の方がもっといつも踊っていたから……、今ももっと練習しないといけないわね!(笑)筋肉を使わないとすぐにナマってしまうから。
about New Album
グラビアも音楽もダンスもベストを尽くすわ
━今回のニュー・アルバム「Communication!!!」は、かなり音楽性に深みが増していて、歌唱力も上がっているね。ボイス・トレーニングとかをやったり?
もちろんボイス・トレーニングはやったけど、経験を積んでいたことが大きかったんでしょうね。ファースト・アルバムで初めてレコーディング・スタジオに行ったから、あの時はすべてが新しかったけど、今回は多少なりとも経験があった。まだまだだけど、ちょっとは自信もついたわ。
━特に「Without a good-bye」のようなバラードでは、すごく情熱的に歌っているね
あの曲を歌い終えた時は、声がカスれていたわ。あそこまで頑張ったのは初めてよ。クレイジーに、ヒステリックに歌えってプロデューサーに言われたんで、それから2~3日はしゃべることも出来なかったの(笑)。
━作詞は、英詞も日本詞も自分で書いているけど、歌う時はどういう風に使い分けているの?
英語の方が簡単なことは確かよ(笑)。本語の歌詞については、まず英語で書いたものを英語と日本語が両方出来るライターの人と一緒に日本語にしていくの。
━新作は2曲を作曲しているね。まず「Lost at Sea」ができた経緯は?
ギターを弾いていたら好きなコード進行が出来たから、そこにメロディをつけたの。ファースト・アルバムを作っていた時に、出来れば次のアルバムでは曲を書きたいってプロデューサーに頼んでいて、書いた曲の数々を彼に聴かせたところ、彼が気に入ったのが「Lost at Sea」だったというわけ。
━もう1曲の「BxKxRxxx」はロックっぽい感じのハードな曲だね。
最後にレコーディングした曲なの。締めくくりとしてどういった曲がいいか考えていたところ、コマーシャルなガールズ・ポップ・ロックみたいなのがいいんじゃないかと思ってこれにしたのよ。ライブだとお客さんが騒げるんじゃない!
━「Not Too Bad」はTLCみたいな軽い感じのR&Bだけど、ボーカルも特徴的な早口で、全体的に完成度が高いね。歌もプロデュースもリズムもすごい良かった。
ありがとう。あの曲のボーカルは早くてすごい大変だったけど、プロデューサー(HIRO)が素晴らしい人なの。
━ある意味洋楽っぽい曲だなあと思ったんだけど、そういう意識はあった?
ジャンルについてはあまり考えないの。音楽は音楽だし、ラジオから流れて来たり、雑誌に載っているものはすべてポップスなのよ。“ポピュラー音楽”の略なんだから、ロックだろがヒップホップだろがポップスなの。ただ自分の好きな音楽をやっているだけだけど、説明するならば、基本的にはJ-POPを土台にしてロックやR&Bサウンドを試してるってところかしら。
━音楽もダンスもすごくアーティスティックに取り組んでいるのがわかったけど、今後はグラビアアイドルの仕事とはどうバランスを取って行くの?
人が私に対して抱くイメージは私にはコントロールできないから、自分の好きなようにしようと思うことにしてるの。だから、なんと思われようがかまわないけど、何をするにもベストを尽くすつもり!
━最後に、将来ダンスをしながらシンガーになりたいと思っている読者に向けてメッセージやアドバイスをお願いします。
ひたすら練習あるのみ!走って走って、練習、練習、練習!ダンスをしながら歌うにはスタミナが必要だからね(笑)。