松下誠「ワン・ホット・ラヴ」&「レイジー・ナイト」。。AB'Sでも活躍中の松下誠のセンス | マジカル・ミステリー・ミュージック・ツアー

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1960年代から1980年代の洋楽・邦楽の雑記帳です。

AB'S、セッション・ギタリスト、アレンジャー、また、SMAPやKINKI KIDSといったジャニーズ系の作品のコーラス・アレンジやコーラスも数多くこなすなど、J-POPを支える裏方として現在のJ-POPシーンでも活躍中の松下誠。

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そんな彼が1980年代に発表したソロ・アルバム3作が、タワー・レコードの企画「金澤寿和監修Light Mellows Picks」シリーズ企画として2012年9月に再発されました。

【左より1st「FIRST LIGHT」 2nd「THE PRESSURES AND THE PLEASURES」 3rd「QUIET SKIES」】
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1982年に発表された1stソロアルバム「FIRST LIGHT」は、AORサウンド全開のアルバムで、松下誠のその後のアレンジャーとしての活躍が垣間見れる作品となっています。

【FIRST LIGHT 裏ジャケット】
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2曲目に収録された「ワン・ホット・ラヴ」は、ドゥービー・ブラザーズの「ホワット・ア・フール・ビリーブス」を彷彿させるリズムアレンジと、松下誠の流れるようなギターとコーラスワークが印象的な楽曲となっています。

【One Hot Love / 松下誠 (1982)】

このアルバムがきっかけとなり、芳野藤丸に誘われ、芳野藤丸のファーストソロアルバム「YOSHINO FUJIMARU」のレコーディングに参加、そしてレコーディングに参加した、元スペクトラムの渡辺直樹、岡本敦男、元パラシュートの安藤芳彦とともに1982年AB'Sを結成しました。

松下誠は、自身のファーストアルバムで展開したAOR~シティ・ポップス寄りのサウンド・メイクは、この後、AB'Sとして発表するようになり、翌1983年発表の2ndソロ「THE PRESSURES AND THE PLEASURES」、3rdソロ「QUIET SKIES」では、自身の好きな音楽であったプログレ・フュージョン的なサウンドを展開することになります。(実際にこの後、パラダイム・シフトというプログレバンドを結成しています。)

「FIRST LIGHT」発表当時、口コミでこのルバムの話題は広まり、注目を集めていたようです。

【「FIRST LIGHT」オリジナルジャケット。権利の関係で今回もオリジナルジャケットは使用されていません。】
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もう1曲、スティーリー・ダン的コード進行がクセになる「レイジー・ナイト」をご紹介します。

【LAZY NIGHT / 松下誠】

スティーリー・ダンの名盤「ガウチョ」から大きな影響を受けたということで、アレンジャー松下誠のセンスが光る1曲となっています。

今回は、すべて1,800円というお手頃な値段での再発。
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