「下手とは言わせない絵画教室」

ムンクの「思春期」

この作品を私が描いた・・というと、
「なんて下手くそな画家だ!」なんて言う
画家さんも少なくないと思います。
それがムンクが描いたと知ると名画に大変身するのです。(笑)
何故でしょうね・・
それはこの絵の素晴らしさを伝える人がいたからでしょうね。

さて、ムンクは「カメラは、それが天国か地獄ででも使われるのでなければ、絵の具とパレットにはかなわない」と言った画家でもあります。
まさか、こんなにコンピューターの技術が進むとは思っていなかったとは思いますが・・。

ムンクの「思春期」は誰が見ても
「あぁ・・思春期はこんな時期だったな・・。」と思える作品です。
こわばったぎこちない様子、不安そうな表情と、
硬く交差された手に、大きく見開いた目。
そして画面右の影は、まるでそれ自体が生きているような大きな存在感を示
し変化する自分の身体と、未来の不安でいっぱいで
「これから先、自分はどうなっていくんだろう・・。」と言う
思春期の不安が見事に描かれていると評価されています。

 

さて、ムンクは「現実を心的現実を描いたのだ。」と、言っています。
シャガール・ゴッホ等もその、心的現実を描いた画家でもあります。

又、絵には「再現的絵画」と、「幻想的絵画」があります。
再現的=リアルに描かれた作品・・ですね。

長くなるのでこのへんで・・

 

ただ、絵を描くことは心を知ることでもありますし
自分を知ることでもありますし、
人に伝えるコミュニュケーションにもとても素晴らしいものです。
心の表出を楽しんで、自分の時間をより深いものにできるかもしれませんね