財閥ドロドロサスペンス
韓国ドラマ「mine」全16話を一気に見てしまい寝不足。
韓国ドラマお約束の財閥ドロドロサスペンスだが、
主演の女性たちが泣き寝入りせずに立ち向かう姿に救われる。
長男の嫁が欲しいものは、一族が経営する大企業のトップの座。
演じるキム・ソヒョンがほんとカッコよくてほれぼれ。
彼女は同性愛者である。今の韓国社会でそれはクローゼットに押し込めておかなければならない秘密。苦しい。
最高の企業経営者にしてLGBT。
やがて彼女はそれを公けにするだろうと、ドラマでは示唆される。
次男の嫁は元女優。
結婚後は女優を辞め、夫の連れ子である男の子の母として愛情を注ぐ。
愛されていると思っていた夫は、最後に「君はトロフィーワイフなんだ」と言う。
成功した男のお飾りね。
凛々しいキム・ソヒョンとフェミニンなイ・ボヨンは対象的なファッション。
財閥ファッションは目の保養でこれもドラマを見続ける魅力の一つ。
二人のファッションを解説しているサイトもある。
最初は怖かったこの方。もと乗馬指導者にして「調教師」というのがミソか。
どこまでも自分が生んだ子を手に入れたい。その一念。
大声でわめく脇役もお約束?音量を下げなければならないことも度々。
信じられない大豪邸、大勢の召使い、君臨する経営者。
韓国の財閥って、ほんとに、こんななの?と疑問を抱く。
そういえば、なん年前か飛行機をUターンさせた「ナッツ姫」事件があった。
ドロドロ物語の根っこにあるのは、いつも血縁と貧富の格差。
韓国って、ここまで血縁にこだわるのか?という疑問も。
最終的には、女性たちが男を征伐(?)してそれぞれの「mine」を取り戻す。
嫌な後味が残らず、めでたしめでたし。