…「カタモン」と「ヤワラカモン」の2種類に大別される。

初日・最初に上演される

定番の「ヤワラカモン」の演目は何か?

 

 

「嵯峨大念仏狂言」は、

京の市井に伝わる三大念仏狂言の一つであり、

他に、

壬生寺に伝わる「壬生大念仏狂言(壬生狂言)」

と、

西陣の千本ゑんま堂に伝わる「ゑんま堂大念仏狂言」

を合わせての「三大念仏狂言」である。

 

「嵯峨大念仏狂言」は、

「壬生狂言」と同様の無言劇で、

鎌倉期に円覚(エンガク)上人が始めたとされている。

 

演目を「カタモン」「ヤワラカモン」

と云う独特の呼び方で2系統に分類される。

 

公演では、

「カタモン」と「ヤワラカモン」が

交互に配されるのが習わしである。

 

「カタモン」は能系統の演目で、

『土蜘蛛(ツチグモ)』『羅生門』はこれに分類される。

 

 

 

「ヤワラカモン」はコミカルな演目を云い、

花盗人(ハナヌスビトorハナヌスット)』

『餓鬼角力(ガキズモウ)』はこちらに入る。

 

特に4/第1日曜から始まる春季公演では、

初日の最初を『花盗人』、

3日目最終日の最後の演目を

『餓鬼角力』とするのが定番となっている。