おさすり
「おさすり」という和菓子を
ご存知でしょうか
わたしは初めて目にして
そもそも「おさすり」ってなに⁉︎
見た目は柏餅のようですが
葉が明らかに柏とは異なります
お店の方に伺うと
「葉っぱの中身は柏餅と同じですよ」
何気なく買ってみました
それが美味しくて‼︎
葉は感触といい
まさに「初めまして」でして
しかもみたことがない形状
ハートみたいなのです
葉がとても大きくて
葉を開くとハート状で
そのハートの中に餡入お餅が
入っている姿です
分かりやすくハートの形と表現しましたが
これは猪目と表現した方が相応しいのかも
しれません
何気に買ってパクッと食べてしまったので
こんな写真しかありません💧
この葉は柏の葉ではなく
「サルトリイバラ」という葉だそうです
右下の写真から
葉の表面がツルツルとしているのが
お分かりいただけますでしょうか
このツルツルがお菓子を包むのに適している
この地域に生息する植物である
などなど条件が揃い
生まれた郷土食でしょうか
「柏餅」より「おさすり」の方が古くから
あったのではという説もあるんだとか
このサルトリイバラの葉は
ほんのりとした香りで
好みの香りでした
また熊野古道へ行く機会があれば
ぜひ次もいただきたい一品です
これこそわたしの大好きな「郷土食」ですね
その土地の特性を活かした食
まさにご馳走でした
口に運んでもらえるように改良工夫する努力
人々の様々な思いが絡まりあい
明日の郷土食が紡ぎ出されていく
(古家晴美 「郷土食とは何か」より)