季語探訪 鷹狩(冬の季語) | 蔵六の雑記帳

蔵六の雑記帳

過去にそしていま感じたまま、思うままを記していきたい思っています。
面白くない話かもしれませんが、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

生駒ビルヂング(生駒ビルヂング5)のお話は一休みして、今回は冬の季語である「鷹狩」についてお話ししたいと思います。

「鷹狩」という季語の二文字はそれぞれ独立した冬の季語として「鷹」、「狩」として存在しています。

 

それでは「鷹」と「狩」が合わさった「鷹狩」という季語となった場合にどう変わってくるのかを考えてみました。

 

「鷹」単独では人との関わり合いを避け、人知れぬ場所で自身やその子孫の生きる糧を得るため狩りをしています。

 

一方「狩」は人間が熊、猪、兎、水鳥、山鳥などを猟銃、罠、さらには猟犬などの様々な方法で人間が生きる糧を求めることをさしています。

(狩りをする人の中には、生きる糧ではなく楽しみのために狩りを行う人もいます。人間は楽しみのために狩りをする数少ない動物です)

 

そして、この「鷹」と「狩」が融合した「鷹狩」は人と鷹が協力して狩りをすることに変化していきます。そして、その人のとは鷹の世話や訓練する鷹匠もいれば、獲物を追い込む勢子、鷹の飼い主など、多くの人々が関わってきます。

 

「鷹狩」とは鷹と人の関わりなかで見られる出来事や風景の中にその本質があるのではなかろうかと思います。

 

「鷹狩」は「鷹」と「狩」という二つの季語に分けられ、分けられた二つの季語とそれらが融合した「鷹狩」という季語の違いを見ていくことができる稀な季語ではないでしょうか。

 

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。