福島県の中部にある活火山の「安達太良山」!( ̄▽ ̄)

標高は1699.6mで、万葉集等にも名が残っている古くからの歴史ある名山。
「安達太良山」は別名「乳首山(ちちくびやま)」とも呼ばれ、山頂にはその名前も納得の突起状の岩場がある。
 
日本百名山的にはそこに登れば一座クリアになるのだが、この山の核心部はむしろ山頂よりも、その近く「馬の背」の西側に広がる「沼ノ平」周辺の荒涼とした景観だと自分は思う。


明治時代の大噴火により出来た火口なので、比較的新しい事から、火口の淵の岩稜の模様も色鮮やか!
まるで月か火星にでも来たような荒涼とした光景を目の当たりにすると、噴火活動の凄まじさを想像してしまう…

ロープウェイや通年営業の「くろがね小屋」がある事から初心者でも安心して登る事が出来る山としても有名。
今回はバッジだけ買ってスルーしたけど、いつか「くろがね小屋」に宿泊して硫黄の香りバリバリの温泉を楽しんでみたい。^^
 
周囲に1728mの「箕輪山」、1709m「鉄山」、1673m「矢筈森」、1667m「船明神山」など、峰々が多数あるので、ルートを繋いで楽しむのも面白い!

今回は「鉄山」にも登った。

紅葉が始まりだした季節で、それもきれいだった~!(*‘∀‘)
本気の紅葉は素晴らしいみたいですよ~^^
 
東北上陸して最初に登った「安達太良山」、初日は沢沿いのコースで滝を満喫!
しかしこのコースが思った以上に荒れていて苦戦…(;'∀')
表情にストレス溢れる(笑)
 
初めて登る山はメジャーなルートから登った方が良いと改めて感じ、翌日「磐梯山」登山の後にも再チャレンジ!(笑)
ロープウェイで一気に登ると、山頂までのコースタイムは1時間半。^^;
 
二日目の方が天候も良く、景色もたっぷり楽しめました。^^
磐梯山も見えましたよ~( ̄▽ ̄)
 
 
初日のコースはこんな感じ!
Start & Goal:塩沢温泉 ①:馬返し分岐 ②:八幡滝 ③:奥岳登山口コース分岐 ④:くろがね小屋 ⑤:峰の辻
⑥:安達太良山頂上(乳首) ⑦:馬の背 ⑧:鉄山
 
総距離:13.7km 標準コースタイム:7時間5分
累積標高差:1299m コース定数:31
 
二日目のコースはこんな感じ!
Start & Goal:ロープウェイ山頂駅 ①:仙女平分岐 ②:安達太良山頂上(乳首) ③:馬の背
総距離:5.6㎞ 標準コースタイム:2時間45分
累積標高差:400m コース定数:11
 
この二日間の山行の様子を、YouTubeにアップしました。( ̄▽ ̄)
  


それでは出来事の詳細を時系列で!(*‘∀‘)
 
日本アルプスに登り残しがあるものの、それらの山の多くは現在山小屋が休業中など諸々の事情で行きにくい事もあり、とりあえずは保留。
9月に入ってレンタカーをマンスリーで借り、新たなステージ「山歩きの旅東北編」をスタートさせてみた。
 
秋の長雨もとりあえず少し落ち着いた10日金曜日、向かったのは福島県にある「安達太良山」!
その近くの「道の駅つちゆ」に到着して周りの景色を楽しむ。

すぐ近くにある「吾妻山」の火山的な眺めもイイね!^^
 
ちょっとした高原的な場所にある道の駅なので、麓の町の景色も良いな~と思いながら、
さてパソコンでちょっとした作業をしようと思ったら、バッテリーがない…(゜゜;)
というか他にもモバイルバッテリーやタップなど、電源関係を入れたバックごと車の中に見当たらない。
 
という訳で東京にとんぼ返り(笑)
無事に自宅でバッグをピックアップして再び福島へ…
しかし慣れない運転に疲れを隠せず、途中のパーキングエリアで車中泊をして初日はバタバタで終わった(笑)
 
翌朝の天気は晴れの予定だったけど、まさかの雨スタート。(;'∀')
登山口の駐車場についても雨は少し降っていたけど、しばらく待つと止んでくれたので準備して出発。^^;
 
この日土曜日、「安達太良山」へ挑むルートは、塩沢スキー場の駐車場から始まる「塩沢温泉コース」。
いくら雨スタートとは言え、百名山の登山口なのに駐車場には人っ子一人居ない…^^;
そして付近には「険しいコースなので要注意」的な、あまりここから入って欲しくなさそうな注意書きが多数。
大丈夫だろうか?(笑)
 
塩沢温泉から入るコースは、途中に人気の山小屋「くろがね小屋」を経由する。
登山道には「くろがね小屋」までの道のりを30に分けた、おおよその目安の表記がある。^^
どんどん増えるのが嬉しい!
 
足元はぬかるみ多数…
そういうルートなのか、今年の多雨の影響なのか。(;'∀')
 
くろがね小屋目指してどんどん進もう!
 
こういう注意書き怖いよね…
 
飲み物はたっぷり持っていたので、金剛清水はスルー。
 
森の緑に癒される沢沿いの道を黙々と歩いていく。
 
出た!落石注意!(;'∀')
確かに左手は岩がゴロゴロしていて、大雨の際などは注意が必要な雰囲気。
足早に通過しましょう!
 
「三階滝」とな?(゜゜)
気になったけど登りはスルー。下山時に寄ってみて迫力に驚いた!!( ゚Д゚)
 
この付近から登山道は険しくなっていく。
鎖の補助なども登場!
足元の岩は濡れるとツルツル滑るタイプ。苔が生えているこういう岩は、雨の時など注意しないと転倒します。^^;
 
屏風岩も登りはそのまま通過。
 
岩場をトラバースする道、足場の板が細くてけっこう怖い…(;´∀`)
 
「八幡滝」の分岐に到着!
マップ上はここが分岐になっていて、「八幡滝」から「霧降の滝」へと、沢を登って行くルートがあるみたいだけど、今は廃道なので登山者は立入禁止。^^;
沢登りの人は、そういう装備を用意して自己責任でどうぞとの事です。
 
分岐を過ぎると道は沢のそばへ降りる。
きれいで迫力ある水の流れ、この付近は癒される感じがした。
 
ちょっと危険な香りのする木の橋が何度か登場。
濡れていると滑る~^^;
 
こういうのは安心感ある(笑)
 
そして登山道脇の草木が伸び放題エリアが現れる…
 
朝まで雨が降っていたので、草木には雨露がたっぷり。
ワサワサ歩くとすぐにずぶ濡れ状態になるストレスフルな環境…(-_-;)
 
テンション下がるわ~(笑)
足元の登山道が小川になっている所や、ぬかるみも多数…
塩沢温泉ルート、雨の時はやめておいた方が良いと思います。^^;
というか初めて安達太良山に登るのに、なぜメジャールートを選ばなかったのか、自分でも不思議だ。
 
荒れ放題の塩沢温泉ルートを登り切り、奥岳登山口ルートと合流!
 
少し登った所に「くろがね小屋」がある。
 
良い温泉地で感じる硫黄の香りが漂い、温泉に入りたい気分が高まる~^^
通年営業で宿泊すれば温泉に入浴できる山小屋!(通常営業の時は日帰り入浴もできるかも?)
食事で提供されるカレーも美味しいと評判の人気の宿ですよ~^^
 
すぐ近くに源泉があるけど、当然立ち入り禁止。
火山活動の関係でガスが噴出していたりと、危険な場所らしい。
 
くろがね小屋を過ぎると景色は一変する!
火山らしい荒涼とした景色が付近には広がっている。
 
足元もガレてちょっと歩きにくいかも~
 
標高が上がると共に広がる景色は素晴らしい!
雲海がイイね!^^
 
「峰の辻」に到着すると、山頂のいわゆる「乳首」が見えた!
 
逆側を見ると遠くまで広がる雲海の景色もダイナミック!
 
一旦坂を下ってから、山頂へ向けて急坂を登る!
 
 
山頂の岩稜直前の分岐に到着!
ロープウェイのコースと、ここで合流!
 
最後の岩場に登るぞ~!(*‘∀‘)
 
ちょっとした鎖場もあり、なかなか険しい岩稜をのぼり、
 
標高1700m「安達太良山」に無事に登頂!('◇')ゞ
しかし周囲にはブヨ的な小さな羽虫が大量発生していて、撮影すらゆっくりできる状況ではなかった。(゜゜;)
 
「馬の背」方面の景色!
周囲の景色はこんな感じ。
 
写真や動画をなんとか撮って、逃げるように岩稜から降りた(笑)
 
岩場から下りてホッと一息(笑)
少し休憩してから、馬の背へと旅立った。
 
周囲の山並みを楽しみながら馬の背を歩き、その先にお楽しみの光景が待っている。
 
「沼ノ平火口」の圧倒的な迫力に思わず感嘆の声を上げる!
マジですげ~!(;'∀')
 
思った程すっきり晴れない空模様だったけど、この景色さえ見れれば満足です!^^
この爆裂火口跡の噴火は明治時代に起きたらしく、比較的新しい事から火口淵の独特の模様も色鮮やかで美しさを感じる。
直径1.2㎞、深さ150mという大きさだそうです。(゜゜;)
 
せっかくなので、その先の鉄山にも登ってみよう!(*‘∀‘)
 
大きく下って登り返す、その尾根道も迫力があって良い!
 
左手に火口を眺めながら歩く。
 
右手に「くろがね小屋」も見えた~^^
 
鉄山への登りはけっこう険しい急坂!
 
山頂には三角点的なものがあるが、他には特に山頂表記もない殺風景なスペース。
 
そこから先の「箕輪山」へ向けて、なだらかな稜線は続く。
予定では箕輪山にも行ってみようと思っていたけど、周囲はガスっているし、距離が延びるだけであまり景色も楽しめそうにないので、今回は止めた。^^;
鉄山の景色をどうぞ!
 
そして来た道を馬の背へと引き返す。
 
沼ノ平付近にもガスが広がってきたけど、時々晴れて山頂と火口を一緒に撮影することに成功。^^
 
荒涼とした景色を歩き、馬の背へと戻った。
 
その道中のすぐそばには「矢筈森」という峰があるのだが、
その山頂は三角点すらなく、山頂表記も何もないので登った実感も薄い…^^;
 
馬の背の分岐から「くろがね小屋」へ~
 
 
ここからまた樹林帯に戻る、名残惜しい気持ちで「くろがね小屋」からの景色を楽しんだ。
 
山バッジも小屋の売店で購入しましたよ。^^
 
ストレスフルな塩沢温泉へ向かうルートに再び突入!
登りで一度歩いていて覚悟ができている分、登りよりは心に余裕あり(笑)
 
登りでスルーしてしまった場所にも寄ってみる!
こちらは分岐のそばにある「八幡滝」!なかなか良い滝だった。^^
 
「屏風岩」も足を運んだ方が良い!
 
高度感ある岩稜が連なり、上に登るとスリル満点の景色を楽しむことが出来る!( ̄▽ ̄)
 
そして「三階滝」!
藪っぽい荒れた登山道を進み現れた滝…
「ああ、こういう系の滝ね~、よくあるけどそれなりに雰囲気の良い滝だね~」程度に思ってよく見たら、滝の下流にも更に滝があって…
 
その二段目の滝がめっちゃ迫力あってビビる。(;'∀')
 
滝はその下三段目まで続くけど、こんなに立派な滝だと思っていなかったので、とてもテンションが上がった!
ただし、そこから戻る道を含めて「三階滝」への道のりはかなり険しく荒れ放題。^^;
滑落や遭難の危険を感じるヤバ目の道なので、足を運ぶ際は本当に気を付けましょう!
 
無事に塩沢温泉の駐車場に戻って、下山完了!('◇')ゞ
下山届を入山ポストに入れて立ち去ったけど、この時も駐車場には自分の車以外一台も停まっていなかった…
 
近くにバス停があり、時刻表も生きている事から、ここまでは公共の交通機関で来ることが出来そう。
バスのダイヤも登山には問題ない程度ありましたよ~^^
塩沢温泉というバス停だけど、すぐ近くの建物は廃墟…(゜゜;)
温泉に入れる場所は無いかな~と車で少し下って行くと「青木荘」さんという宿が日帰り入浴を受け付けてくれたので、ありがたく温泉を楽しませて頂いた。
内風呂で湯船が一つのシンプルな造りのお風呂。無色無臭の湯だったけど、なんだか妙に体が温まって全身がポカポカした。^^
 
帰り道は再び「道の駅つちゆ」に行って、カツカレーセットを食した。
疲れた体にエネルギーを補給して、翌日の「磐梯山」登山に備えるのであった。
 
夜は「道の駅猪苗代」の駐車場で車中泊!
広大なスペースは開放感があり、寝て起きた翌朝日曜日は雄大な「磐梯山」の姿を見て大興奮の一日の始まりだった~(*´▽`)ノ
 
「磐梯山」の登山の様子はそちらの登山レポートを見て頂くとして、磐梯山から見た安達太良山の姿にどうしても登り直しをしたくなり(笑)、日曜日の午後は、再び「安達太良山」に登ってみた。(*‘∀‘)b
今度はロープウェイを使って、一番楽に登る事の出来るルートで!(笑)
一気に標高が上がるのって、とても嬉しい!( *´艸`)
 
山頂までの道も整備が行き届いている感じ。
木道も快適な歩き心地だし、時々木々の合間から見える下界の景色もとても心地よい!^^
 
多少ぬかるみがあるのは、多分今年の多雨のせいだろう。^^;
シャクナゲの木も沢山あったので、花の時期は素敵な道になるに違いない!(*'▽')
 
途中からは本格的な山道になり、しっかり登山気分も味わうことが出来て~
 
 
初日よりも天候に恵まれた青空のもとでの景色がとにかく気持ちイイ。^^
 
少し紅葉も始まっていた。
安達太良山は紅葉の名所としても知られ、時期になると多くの登山者で賑わうらしい。^^
 
ロープウェイ山頂駅には山頂まで1時間半と書かれていたけど、一気に駆け上ったので50分ほどで「乳首」に到着!('◇')ゞ
 
岩場を登って~
 
無事に二度目の登頂!素晴らしい開放感あふれる景色に大満足!(*´▽`)ノ
そしてこの日はブヨもいなかった。(゜゜;)
前日の虫だらけは何かの間違いだったのだろうか…
 
午前中に登った「磐梯山」を眺めると、なんだか気分もイイね~!^^
 
山頂まで登って引き返す予定だったけど、ハイペースで登った甲斐もあって、ロープウェイの最終には余裕あり!
「馬の背」にも足を運んでみた。^^
 
大迫力の景色がど~ん!
青空が見えると、景色が更に映える気がした。(*'▽')
 
鉄山方面の迫力ある景色も楽しんで、
 
非常に満たされた気分で、山頂へ引き返してから下山した。
 
徐々に下界に雲が湧いてきた、そんな景色も迫力ある~^^
まさか二日連続で登るとは思っていなかったけど、二日目日曜日の午後に晴れてくれたのは、「もっと良い登山楽しませてやるから来い」と安達太良山が呼んでくれたのかもしれない。^^;