はっきりしない天気が続きます。例年ならそろそろ冬型の気圧配置に移行して、青空がのぞめるはずなのに。でも「サザンカ梅雨」という名前があるくらいですから、そんなにまれなことでもないのでしょうね。
さて、モチノキ科の樹木は、イヌツゲ、タラヨウは祖師谷公園に、クロガネモチは近くの公園にあって、ブログで取り上げてきたのですが、モチノキにはまだお目にかかっていませんでした。
それが、モチノキらしき赤い実がなっているのを見つけました。
公園の裏手の目立たない場所にあったのと、葉はどこといって特徴のない形をしていたので、わかりませんでした。
それがこの赤い実ができて、もしやと調べると、これがモチノキでした!
実は直径6~7㎜ほど。中央の黒いおへそが目立ちます。
モチノキの名前は樹皮から鳥モチがとれるから。鳥モチとは鳥を捕まえるための粘性の物質で、これを枝に塗るなどして鳥を捕まえたからとか。
そしてこちらが近くの公園のクロガネモチ。名札がついているので確かです。
モチノキとは実の付き方が違います。モチノキはまばらについていますが、クロガネモチは房状にたくさん付いています。
またクロガネモチのクロガネとは若い枝や葉柄が紫色になることに由来していて、なるほどこの若い枝も赤みがかった紫色をしています。
そういえば葉の形も違います。二つを比べると、モチノキは細長いですがクロガネモチは丸いです。
このように実物で比べることができると覚えることができた気がします。めでたし、メデタシ。