うす赤きスイートピーの花の呼吸(いき)
湯気より熱き心地するかな
― 与謝野晶子 ―
最近、お稽古の花材によく入るスイートピー。
蝶が舞い降りたかのように柔らかく波打つ花弁、匂い立つ芳香。
和名を「麝香連理草(じゃこうれんりそう)」と言うそうな。
中国語では「香豌豆」「鮮豌豆花」と表記するらしい…ここ数ヶ月、何度も書いたのでいい加減に覚えてしまった。
漢字から察するに、いずれも香り高い花であることがうかがえますね。
昔は、
切り花としての日持ちは短命で3日~4日だった為、花屋泣かせの花と言われていたそう。
その後1980年頃から、品質保持剤の普及と改良が重ねられ、その寿命を一気に延ばせるようになったとのこと。
今では色ごとに束ねられ、春の花屋の店先を賑わせているお花です。
私は敢えて食したいとも思いませんが、エディブルフラワー(食用花)としても出回っているそうですヨ。
料理を彩るスイートピー、どんな味がするのでしょうかね…。
注意:生け花のお花は食べないで下さいね!
スイートピーの花は、外側に開く旗弁、内側に開く翼弁、さらに内部で丸く巻く竜骨弁(船弁)の3つに分けられます。
植物画を描かれる方がしばしばされるように、探求心のある方は花を分解してみてくださいね~。
春のお花スイートピーのお話でした。
明日も素敵な一日を。
Yukaho