南アルプス・北岳(3193m・標高=日本2位)・
間ノ岳(3190m・標高=日本3位タイ)百名山登山紀行
“百花繚乱”のお花畑 ~至福の標高3000m稜線歩き~
《1日目》 2014/07/23(晴れ)
大樺沢雪渓を登り間ノ岳へ!
【06:30・広河原登山口⇒08:31・二俣⇒10:43・八本歯のコル⇒12:45・北岳山荘・13:22⇒14:47・間ノ岳・15:10⇒16:27・北岳山荘】
山梨県早川町奈良田温泉・05:30発の広河原行きのバスに乗る。
3台のバスはほぼ満員で出発した。深い谷に沿ってつくられた南アルプス街道を走り高度を上げる。
06:15・広河原着(1529m)。
登山口をめざし歩くとすぐ左手に北岳が青空に輝いて顔を出している。
北岳
野呂川にかかる吊り橋を渡り、
吊り橋
広河原山荘横から本格的な登山道となった。
広河原山荘
登山口
自然林の気持のいい道を登り、白根御池分岐から左の大樺沢コース・二俣コースへと進む。素晴らしい渓流に沿って歩くと雪渓が見えてきた。
大樺沢雪渓
08:31・二俣に到着。
登って来た道を振り返ると鳳凰三山がを見ることができる。
振り返ると鳳凰三山(百名山)
右手に北岳
上に目をやると雪渓を登る登山者の姿が小さく見える。
アイゼンを装着。ゆるんだ雪にアイゼンがなかなか効かない。しっかり踏み込み急坂の雪渓を登る。
右手に北岳バットレスがだんだん大きくなって見えてきた。
北岳バットレス
振り返ると鳳凰三山、その奥に八ケ岳連峰・赤岳(百名山)も姿を見せてきた。
八ケ岳連峰・赤岳(百名山)
1時間10分で雪渓を登り切ると今度は急坂とハシゴの連続だ。
10:45・八本歯のコルに到着した。
八本歯のコル
真正面にどっしりとした山容を誇る間ノ岳(3190m)が目に飛び込んできた。素晴らしい大きな山塊に圧倒された。\(゜□゜)/
間ノ岳全貌①
間ノ岳全貌②
近くにハクサンイチゲ、シナノキンバイ、クロユリなどが咲き誇っている。絶景だ!。
ハクサンイチゲ
シナノキンバイ
クロユリ
タガネグンナイフウロ
競演
我々は北岳めざし右へ岩場の急坂を登る。
すると左手に富士山が雲の上に姿を見せた。o(^▽^)o
富士山①
富士山アップ②
11:49・トラバース道分岐を通過し北岳山荘に向かう。左に鋭く切り込んだ崖道だ。慎重に進む。
トラバース道
北岳の南東斜面の道沿いは〝百花繚乱〟のお花畑が北岳山荘まで続く。
ハクサンフウロ
ハクサンイチゲ
ミネウスユキソウ
ハクサンシャクナゲ
コイワカガミ
北岳しか咲かないキタダケソウは終わり、自生地はネットで保護されていた。案内の看板があった。
12:45に北岳のコルにある北岳山荘(2902m)に到着した。
北岳山荘
早速泊まりの手続きを済ませ、ザックをデボして13:22に間ノ岳をめざし出発。
北岳①(赤い屋根が北岳山荘) 右上の稜線のへこみが八本歯のコル
荒涼とした尾根道を登り中白根山をめざす。振り向くと北岳の全容を見ることができる。
北岳② 右上の稜線がへこんだ所が八本歯のコル
その北岳のすぐ左に甲斐駒ヶ岳(百名山)。その左に仙丈ヶ岳(百名山)。北岳の右手に鳳凰三山(百名山)が連なってすばらしい風景を見せている。
左が仙丈ヶ岳・右奥が甲斐駒ヶ岳(どちらも百名山)
13:55・中白根山(3055m)山頂に立った。
北岳、間ノ岳も手に取るように見える。西の方向に中央アルプスの山々が霞んで見える。
中白根山から北岳を望む
中白根山から間ノ岳を望む
山頂からは360度の素晴らしい眺望だ。さらに岩場、ガレ場の道を間ノ岳めざし登る。
間ノ岳①
花を楽しみながら〝日本で唯一〟の3000m級の稜線歩きだ。
ウラジロキンバイ
14:47・間ノ岳山頂(3190m)に到着した。平らな山頂部だ。
間ノ岳三角点(相ノ岳となっている)
南方向に左から白根三山の一つ農鳥岳。そして荒川三山(百名山)、赤石岳(百名山)、塩見岳(百名山)などが特徴ある山容を見せている。
南東には富士山も雲に端麗な姿を見せている。
富士山④
15:10・間ノ岳を離れ来た道を引き返し、北岳山荘に16:27に戻ってきた。
そして夕食後、夕日に赤く染まる北岳を楽しんだ。
富士山⑥
北岳・夕日に染まる
《2日目》 2014/07/24 (ガス・風強し・曇り)
濃霧の中、北岳に登る!
【05:30・北岳山荘⇒06:28・北岳・06:50⇒07:13・北岳肩の小屋⇒09:00・白根御池小屋⇒10:57・広河原登山口】
朝、小屋の外に出るとガスで真っ白だ(>_<)。そして風も強く北岳もガスの中、何も見えない。
05:30に北岳をめざし山荘を出発。
20m先が見えない。急坂を登る。
吊尾根分岐を通過し、06:28に北岳山頂(3193m)に着いた。
北岳山頂①
北岳山頂②
北岳三角点(白根岳となっている)
展望はガスに覆われてゼロ。それでも多くの登山者で賑わっている。
さすが日本で標高第2位の山だけある。しかし寒い。
写真を撮り06:50に下山開始。
07:13・北岳肩の小屋(3000m)を通過。
北岳肩の小屋
小太郎山分岐を下りシナノキンバイの群生地で撮影タイム。
鳳凰三山も霞んでいる。
鳳凰三山
ダテカンバなどの自然林の草スベリ道をいっきに下る。
草スベリ
時どき右手に昨日登った大樺沢雪渓が眼下に見える。
昨日登った大樺沢雪渓
マルバダケブキ
09:00に白根御池小屋に着いた。
白根御池小屋
モミの木立の多い自然林の急坂を下り、
10:57に広河原登山口に戻ってきた。
広河原・野呂川に架かる吊橋
早速、山荘前で登山の成功を祝って〝乾杯〟!。 最高に美味い!o(^▽^)o。
広河原発の奈良田行バスは12:45発までない。
それまで待つしかない。昼食休憩だ。
吊り橋を渡り広河原から見る北岳の頂きは、ガスは取れたもののまだ雲がかかっている。
北岳山頂には雲がかかっている
バス停には北沢峠行の登山者も大勢いる。
北沢峠行きバス
12:45にバス発車。13:30に奈良田温泉に戻ってきた。
早速、バス停の上にある「奈良田の里温泉」に飛び込んだ。いい湯だな!。
(≡^∇^≡)
コルから左に行けば池山吊尾根コース。