KATOから283系全18両製品化 | 金屋代かずおのお部屋

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少数派の人気形式がまさかの全車製品化

 

2023/6/30、カトーは主に2023年11月に製品化する製品を発表・受注開始しました。早速見ていきます.

 

  283系

1996年に登場して以来「オーシャンアロー」の名で,前面展望可能なグリーン車や基本編成にあるラウンジなどの豪華な設備,そして振り子式で紀州への旅を楽しく快適にした283系が,なんとKATOから新規制作で製品化されます.283系はわずかに6両編成2本,3両編成2本(仕様違い)の18両が製造されたのみであり,長らくマイクロエース製品の独壇場であり,金型が他の車両に転用できない点でKATOでの製品化は微妙でありましたが,ここはこれを逆手に取り,なんとその18両全車両の製品化が達成されました.なお,この283系も実は以前のKATOのカタログで「コラム」として,当時の製品ラインナップと無関係に紹介されていた車両ではあります.

 

製品の構成は以下のとおりです.

  • 9両:HB602+HC632
  • 6両:HB601
  • 3両:HC631
いずれも通常カタログモデルでありAssyパーツが用意されますが,さらに専用の動力ユニットが用意されます.これにより筆者が乗車した「HC631+HC632」のいわゆる「逆イルカ」編成も再現可能です.

 

 

 

 

奇しくも本日引退となるキハ85系「南紀」とも並びます.

 

時代設定としては登場時とも現行ともやや異なっています.模型的に見ると,KATOの381系「スーパーくろしお・リニューアル車」において青色の見え方で議論があったこと(ただし完全に間違った色ではありません)から様子をみることとします.価格が高く見えますが,現在Nゲージ鉄道模型プラ製量産品をゼロから作るとこんなものでしょう.その特殊性から引退の噂が絶えない283系が実に楽しみです(買うかどうかは別の判断です).

 

  その他の製品

  • E231系1000番台が,基本編成が機器更新された姿で12月に登場します.E233系3000番台用共々グレードアップシールが用意されるほか,これまでの製品と連結することも踏まえて,スロットレスモーターではありません.E231系1000番台はメーカー差異がありますが,KATOから製品化されているのはほとんどが「川崎重工製・国府津車」です.
  • 阪急9300と,EF65 2000の国鉄色が仕様・価格変更で再生産されます.EF65 2000は松山まで来たり,和田岬線103系の横を通過して行ったりしたこともありましたが,2023年度では最西端は百済駅になっています.
  • MDF板を使ったT-TRAKモジュールベースが7月に発売されます.「ユニトラック高架線路と繋げて遊べる」などとありますが,欲しかったのはこれではなかったような気がします.
  • KATO USA扱いでHOのアムトラックスーパーライナーが再生産されます.10年ほど前に日本市場でも販売されていましたが現代基準ではかなり安価に設定されていました.今回は妥当な金額になっていると思います.

  TOMIX EF64 77 JR貨物更新色

「TEC STATION」直販限定品で,「EF64 77 JR貨物更新車」が6/30に発売開始しています.

 

以上です.