クラカケチョウチョウウオ | 気まぐれぷらぷら☆

クラカケチョウチョウウオ

気まぐれぷらぷら☆-クラカケチョウチョウウオ


採集時:2010年10月中旬


気まぐれぷらぷら☆-クラカケチョウチョウウオ 2


2010年11月上旬


気まぐれぷらぷら☆


2011年7月上旬

気まぐれぷらぷら☆


2011年7月下旬



【クラカケチョウチョウウオ】


昨年度、唯一捕獲に成功したレアチョウであり、日本では沖縄でも確認数が少ない激レア種о(ж>▽<)y ☆(本来の生息地はフィリピン)


大きくなるとアイバンドが途切れ、目の周りが黒くパンダのようになることから別名をパンダチョウチョウウオと言います


昨年度の9月中旬以降、ツキチョウチョウウオやツノダシといった珍しい魚に出会ったもののどれも捕獲出来ず


躍起になって毎週潜りに行っていた所に現れたのがこの子\(゜□゜)/


初めて見た時は、『ん、なんだコイツ?めちゃめちゃキレイ!!カラフルなツキチョウ...??』といった印象


その後、以前雑誌で知ったクラカケかも!!?と思い、全力で捕獲体制に突入( ̄□ ̄;)!!



採集難易度は意外にも容易☆


『せっかく見つけたレアチョウ、しかもあの雑誌で一番惹かれた憧れのクラカケチョウ(たぶん)、今日はコイツ捕まえるまで絶対帰らん!!』...という意気込みで戦闘開始


波穏やかな水深1mそこそこの岩場にいた為、姿を見失うようなことはまずなかった( ̄▽+ ̄*)


また、隠れ家は大岩と大岩が幾つも重なる一見採集困難な場所


けれど魚自体はツキチョウやチョウハンといった隠れ家依存の籠城系ではなく、むしろアケボノの陽気さに少し似ていて


隠れても5分程待てば外を伺いに顔を出し、反対側から逃げる様なアクティブさを持ち合わせていたので


隙を見つけやすく思ったよりも短時間で採集することが出来ましたo(゜∇゜*o)(o*゜∇゜)o~♪



捕獲後はそっこうで家に帰っていろいろ調査!


その中で、採集家の間でもクラカケを採ったという情報がないことに気付き


念のため相談がてら、神奈川県立生命の星・地球博物館に報告!!


そして、クラカケの採集記録は過去2005年に伊豆の下田で報告があったのみで神奈川での記録はなく


今回のものが、データベース上初記録となりましたо(ж>▽<)y ☆



飼育難易度は、過去に経験した魚の中でもトップクラスに困難...


【臆病で神経質、小食なことから長期飼育は困難】とされ、落ち着いた環境での単独飼育が絶対!


そんな感じなので、前々から飼育してみたいと思っていた反面手を出せずにいました


けれど、まさかの磯採集から飼育の機会を得られ、こうなれば一日でも一分でも長生きさせようと色々と試行錯誤(>_<)



採集初日から数日は、何の餌をあげても見向きもしてくれない状態


しかもエラヒレ付近に寄生虫が付いていることに気づき、先の不安倍増ヽ(;´ω`)ノ


少しして餌に興味を示してくれたものの、食べたのは冷凍コペポーダの羽化したてのやつのみ


ブラインシュリンプは口にも入れてくれないし、アサリはつついてもすぐ吐き出しての繰り返しで水はやたら汚れる始末o(;△;)o



また、 水槽の数が少ないためにセパレート式にして中央に仕切りを入れてたら、その仕切り越しに隣りの魚に猛攻撃しかけるわ


空いていたろ過装置の水出口側の部屋に入れたことで、流れがあるのが気に食わなかったのか


狂ったかのように異常に暴れまるから、仕方なく部屋を交換してみたり


人間が通る度に過剰反応して暴れ狂うんで、


最小限の観察時以外は全面を黒い紙で覆ったりと手間も掛かりまくり。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。



少し水槽に慣れて来たかと思ったら、清掃時に水槽の周りに生えたコケを取ったことが気に入らなかったのか餌を全く食べなくなってしまい


コケと同じ色の紙を水槽に貼って落ち着かせたり


ようやく人工飼料をブレンドしたアサリを食べるようになったと思ったら


今度は口の皮膚がただれる病気にかかって口の先端剥がれ落ちて


それでもアサリ突きまくるから、治りかけてもまた剥がれての繰り返しでもうどうしようもない状態ヽ(;´Д`)ノ(2011年2月頃から写真がないのはその為)



まぁ...そんな状態が半年くらい続いて、やっと本当に慣れてくれたのか最近では暴れることも隣りにケンカしかけることも少なく


寄生虫も消えて、口の病気も完治☆


人工飼料配合のアサリも(気分次第だけど)かなり食べてくれるようになったので、一安心してます(;^_^A



最近気づいたのが、食が細く痩せやすいという原因


口が小さいのに加えて、とにかく食が遅い!(笑)


他のチョウチョウウオのような餌を追いかける時の俊敏さはなく、食べるのもどこかゆっくり



そのペースでコペポや冷凍アサリあげても、大半が食べる前に流されてしまい


結果十分な量が食べれず、少しずつ痩せて行ってしまうのかなと言う考察に至りました(・∀・)



その意味で、人工飼料を配合した冷凍アサリは最も好都合☆


突っついてもなかなかばらばらにならないし、普通に沈めておくだけなら何時間も原型を留めてる


しかも、単一食になるよりかは幾分栄養価は高いので、のんびり屋のカケには丁度良いのかもしれませんo(^-^)o



長くなりましたが、苦労しただけあって今では一番のお気に入り☆


いつの日か、アイバンドが途切れた元気なパンダチョウの姿を見せてもらいたいです!(≧▽≦)



おそらくは神奈川の海でクラカケチョウ出会うのは、今回の子が最初で最後


少しでも長生きしてくれるように、これからも大事に飼育して行きたいと思います☆(*^▽^*)