回覧版に、赤い羽根共同募金と歳末たすけあい募金のお知らせ。そして、各戸配布の赤い羽根が入っていました。

小さい頃の街頭募金の記憶は鮮明です。博多駅や天神駅の入口に座った傷痍軍人さんたちの前に置かれたブリキ缶や、年末の救世軍が用意した鉄鍋「社会鍋」を想いだします。 それらは、目の高さに近い、子ども目線だったのでしょう。

赤い羽根の前身は、戦後まもない1947(昭和22)年、荒廃した福祉施設を中心に資金支援する市民活動としてスタート。戦後復興の一助になった共同募金です。今は募金の7割近くが地元の子育て支援や困窮者支援などの社会福祉に使われ、また大きな災害活動支援のための積み立ても行われているとのことです。

問題は、どんなに生活が困っても「おかみの世話になんかなりたくない」という人や、申請の仕方を知らない人たちのもとへ援助が行き届かないことです。募金が何処かで迂回したり、関係者で山分けなどされないことを祈ります。
(政治家の皆さんが胸に赤い羽根を差しているのを見ると、「自分達の無策で困っている人がいる。ごめんなさい。」と考える方が、どれだけいるかなと思います。)

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「赤い羽根」の文字を見ると、東京生活で利用した上野駅や日暮里駅での青い国鉄電車―京浜東北線「赤羽
あかばね行き」の表示が浮かびます。現在、JR東日本の赤羽駅(東京都北区 赤羽)では、何か赤い羽根募金の街おこしでも しているかしらん? 沈黙・・・

当時の赤い羽根は、金属針がそのまま飛び出していた記憶があります。そのあと安全ピンになり、今はシールです。さらなる安全性と耐久性を追求して、羽根は防腐剤も使わず無着色へ。そして、動物愛護を考えて実物の羽根からプラスチックか紙になるかもしれません。赤い羽根もそろそろ新素材の時代へ移行かな。

そういえば、バドミントンの羽根、シャトル(シャトルコック)には、実物と合成の羽根の両方が作られています。

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奥: 天然素材ガチョウの羽根を使用したシャトル
手前:練習用で経済的、合成素材を使用したシャトル

バドミントンの羽根は、ガチョウやアヒルの羽根を使い、正式には16枚の羽根だそうです。これって、16枚の花びらを使う皇室・皇族の公式紋である菊花御紋「十六八重表菊」と同じです。 たまたまか。

羽根の色によって、いろいろな募金があるんですね。
緑の羽根は森づくりで林業に貢献します。青い羽根は海難救助活動のボランティア支援。水色の羽根は漁船海難事故遺児等に対する応援。黄色の羽根は、犯罪や非行防止と、臓器移植の理解と関心と推進・・・

白い羽根は、天使?イギリスでは臆病者のシンボルらしい。映画の本で読みました。 黒い羽根は、映画「ブラック・スワン」での女優ナタリー・ポートマンが官能的で邪悪な二面性を持つ黒鳥を演じたバレエ「白鳥の湖」の映画のイメージ。(バレエファンとして脚本がイマイチ)・・・

白の羽根、黒の羽根、それぞれどんな募金になるでしょう。

あっ、そうそう、オレンジリボンは児童虐待防止。ピンクリボンは・・・・