陸上自衛隊モニター「沖縄、分屯地研修」 | もうひとつの沖縄

陸上自衛隊モニター「沖縄、分屯地研修」

この春から沖縄15団の陸上自衛隊のモニターをさせて頂いており、

月に一回程度で、様々なイベントに参加させてもらっています。

前回ブログにアップしたのは、偵察隊や不発弾処理の研修内容で、

その後は、3ヶ月の自衛官の卵の方々の訓練視察や、その修了式などがありました。

そして、先日、沖縄の陸上自衛隊の分屯地研修がありました。

朝一からマイクロバスにて、県内5ヵ所の分屯地を巡ってきました。

沖縄本島南部には多くの分屯地があるのですが、

どれが陸上自衛隊で航空自衛隊かも分からなかったのですが、

今回、陸上自衛隊の分屯地の場所、

そして、その分屯地の役割を理解することができました。


沖縄15旅団の分屯地は、南部に3ヵ所、中部に2ヵ所あります。

南部は、八重瀬分屯地、南与座分屯地、知念分屯地。

中部は、勝連分屯地、白川分屯地。


分屯地の役割は、基本的に第15高射特科連隊という部隊が駐留しています。

主に、陸上からの敵機やミサイルを撃ち落とす要撃の役割だそうです。

数年前に、北朝鮮からのミサイルに備え、日本全国にPAC3というものが配備されましたが、

PAC3(パトリオットミサイル)は航空自衛隊のもので、

陸上自衛隊では「短SAM」と呼ばれる機材が、日本全国に配備されています。

また、南与座分屯地には、「11式短距離地対空誘導弾」という最新式の機材が、

配備されていて、現在は全国で南与座分屯地にのみ配備されているとのことです。

どれも、純日本製のもので、非常に高性能のようですが、

詳細は、軍事機密な面も多いようです。

しかし、この迎撃、要撃の機器の機器の精密さや、

また、分屯地の連携、さらに、陸海空が連携しており、

日本、沖縄の防衛というのは、非常に高度なものであると知りました。

何かと、「軍事」や「平和」などの議論の時に、

基地があることが抑止力になるとの論調も目にしますが、

そんな単純なことではなく、

その基地にある軍備の性能、それを操する技術力、

また、機器のメンテナンスの技術力、

そして、その部隊の意識などによって

初めて抑止力というものが存在していることを感じました。

基地があることが即抑止力ではなく、その中にあるものをちゃんと見なければ、

簡単に語ることはできなようにも感じています。




長々と説明しましたが、

基本的に沖縄の分屯地は、高台にあり、景色が綺麗です。



最初に訪れたのは、八重瀬分屯地。




ここは、分屯地を統括している場所。

南部をひととおり見渡せる場所です。




社屋の前には、ミサイルが(・・;)

ただの飾りだそうです。






その次は、八重瀬分屯地から1キロも離れていない南与座分屯地。



ここに、最新の「11式短距離地対空誘導弾」が配備されています。

日本では現在ここにしかない機器で、とても高性能だそうです。







そして、知念分屯地。

斎場御嶽やカフェくるくまの近くです。

ここも眺めの良い場所でした。

ここには、「短SAM」が配備されています。








知念分屯地の後は、約1時間走って、勝連分屯地。

ここからは、海中道路や米軍のホワイトビーチが見る事ができます。





ここで、昼食。

この日は、グルクンの唐揚げでした(^-^)





そして、最後は白川分屯地。



ここは、米軍の嘉手納基地に囲まれた場所にあり、

何度も前を通っていたのですが、こんな所に自衛隊があったのは知りませんでした。

ここで、「短SAM」を詳しく説明してもらいました。

「短SAM」は発射する装置、レーダー、レーダーを解析する装置、電源など、

いくつもの車体でもって役割をはたしています。












とても勉強になりました。

自衛隊には基本的に広報費というものがない。

(ちなみに、上記のグルクンの唐揚げのお昼など、

モニター研修の際の自衛隊内での昼食は有料。

毎回、数百円の昼食代を支払っています。)

そんな組織なので、広報も難しい側面もあるとは思いますが、

防衛省としても、もうちょっと国民に「防衛」というものを、

理解してもらえるようなことが必要なのかもしれません。

沖縄には、軍備自体にアレルギーがあったり、

軍備自体に反対している方、容認している方、様々ですが、

あまりに中身を知らずに話しをしているような感じがしました。

国民の税金で軍備もあるのであれば、

やはり、広報も必要なのかと思います。


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