「NPO法人 セリアの会」の代表で音楽家の セリア・ダンケルマンさんにインタビューさせていただきました。
セリアさんは、元イスラエル大使のコーへン氏に依頼され、イスラエルのNGO団体 IsraAID(イスラエイド)の現地支援ネットワークづくりをサポートするため、震災の4日後から被災地に入り、東北の支援活動を続け、現在も「NPO セリアの会」で亘理町を中心に東北地方で支援活動を続けています。
今年の春から、セリアさんが代表を務める「NPO セリアの会」では、宮城県亘理郡亘理町で「はぁーと・ハート」というプロジェクトを進行中で、セリアさんご自身が震災前から音楽家としての活動をおこなっていることもあり、東日本大震災で被災された住民の方々と、音楽やアートを通じたこころの交流を深める活動をおこなっています。
セリアさんのワークショップでは、①Challenge(挑戦)、②Concentration(集中力)、③Creation&Imagination(創造&創造)、④Action(行動)、⑤Balance(平衡)をコンセプトに、継続と信頼感を育むことによってのTherapeutic Education(セラピー教育)が盛り込まれており、音楽に基づいた独自の内容で、こころのケアと予防のワークショップをおこなっています。
セリアさんは岩沼市の仮設住宅を訪れ、音楽や絵画のワークショップをおこなっている他、亘理町の仮設住宅では折り紙や絵画などの作品制作や音楽などを住民と一緒に楽しみ、こころをほぐすための活動を続けています。
また、仮設住宅の住民が描いた作品の展示会をおこなったり、折り紙の作品をイスラエルの子どもたちに送りイスラエルと日本の交流を深める活動をおこなったりと、幅広く活動されています。
他にも、亘理町、山元町、石巻市や福島県の新地町をはじめとする東北地方の保育園や幼稚園を訪れ、ワークショップをおこなっている他、亘理町の高校生に、青年期における「リーダーシップスキル」プログラムin日本 をおこなっています。
最近の活動では、亘理町を応援するための復興Tシャツとバッグ(限定品)の販売を始めました。亘理町の特産物であるイチゴやリンゴの写真の他、仮設住宅の住民がワークショップで作った作品などがプリントされており、収益は亘理町に寄付されています。
セリアさんは、「これからも継続して地域の人々とこころを交わしながら、音楽を通じて支えていきたい」と語ってくださいました。
特定非営利活動法人 セリアの会(NPO Celia Circle)
ホームページ:http://npoceliacircle.com
report by Satoko