こんばんは!ひのははです。
今日は聖路加国際病院での抗がん剤治療の日だったので、点滴前の水分補給として院内のスタバでラテを飲みました。
ロゴマーク
を眺めながら、先月アメリカ・フィラデルフィアのスタバ店舗で起きた黒人差別に対する対応を思い起こしました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO31134180Q8A530C1000000/
色々な見方はあると思いますが、迅速な謝罪と再発防止策は「差別感という潜在意識」を社員教育で改めようとする決意表明だと私は感じました。
このスターバックスコーヒーのロゴマークが、ギリシャ神話に出てくる船員を美声で誘惑、難破させる半人半鳥の精=セイレーンであることは有名ですよね。
やはりこのセイレーンは、海洋王国・イギリスの画家によって多く描かれています。
上野の森美術館の「怖い絵」展で見たドレイパーの《ユリシーズとセイレーンたち》
同じ展覧会では《キルケ》が出品されていたウォーターハウスの《ユリシーズとセイレーン》
横浜美術館の「ヌード」展ではオープニングに《プシュケの水浴》が出品されていた、ヴィクトリア朝美術を代表するレイトンの《漁夫とセイレーン》
他にもポインターの《セイレーン》
など、本当に枚挙に暇がありません。みんなの興味を引くテーマだったのですね。
このセイレーンが、警報等の大きな音を発する装置=サイレン (siren) の語源といわれています。
スタバのロゴマークがセイレーンなのは、発祥の地・シアトルという港のルーツを探っていく中でたどり着いたとか。
セイレーンがちゃんと警報を鳴らしたというか、まぁ企業の精神が活きたのでしょうね。
人種差別というアメリカ社会の根深い問題が起きたことに、事態の正確な把握→謝罪→再発防止策の実施という3段階を迅速に行いました。
私はアメリカがとても素晴らしくて、お手本にすべき国だとは特に思っていません。
でも、今回のスタバの対応に日本で起きている様々な問題と照らし合わせると、発生してしまった問題への対処として学ぶべきことは多いと感じました。
セイレーンという良いロゴマークを背負い、スタバは適切な危機管理対応をしたなぁ~と思ったひと時でした。