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 富山市の旧大山町では、「木と出会えるまちづくり」事業の一環として、アーキヴィジョン・広谷純広氏設計の、地区コミュニティー施設が3つ作られました。5日はICCトヤマの見学会で、竣工前の大庄地区コミュニティセンターと、昨年末にできた小見地区コミュニティセンターと、2ヶ所を見学してきました。
 それぞれ、地域性にあわせて別々の建物でありながら、新しい建築の試みをたっぷり取り入れていて、目を引くところが多くありました。職藝学院やガラス工房とのコラボレーションも進められていて、家具のディティールでも勉強になるところが多くありました。
1.外光の取り入れ方が美しい。廊下・ホールは、ギャラリーとしての役割もあり、高い天井からトップライトが落ちてくるようになっている。壁の多い建物でありながら、図書コーナーなどは床面までガラスになっている部屋も多く、明るさは充分。恵まれているとばかりはいえない風景とのつながりも考えられている。
2.蛍光灯のためのルーバーも、小見でデザインが勝ちすぎていたものが、大庄ではデザイン的にも機能的にも煮詰められている感じ。
3.窓まわりなど、建具関係に工夫が多く見られた。アイディアは良くても、作りこんでしまうとメンテナンスやコストの点で問題になることが多いもの。解決策として自分のヒキダシを増やすには、格好の教材かも。
4.家具は、材料(地元の杉など)の量感を重視したものに目が行きがちですが、ソファーや椅子などファブリックも取り入れたものに小泉さんらしいシンプルで軽快なデザインがされていて、そっちのほうが自宅用には好評(^^)。Jパネルを使って、面を切りっぱなしにした箱物が多かったのですが、Jパネルそのものをまだ皆さんよく知らないようなので、これから富山でもブームになるかも。