うたせ船
紺碧の不知火海に、真っ白い帆をいっぱいにふくらませて滑っていくうたせ船。
遠くから見ると白いドレスでおしゃれした「海の貴婦人」のような優雅な姿で魅了してくれます。うたせ船は不知火海のシンボルです。
大きな4本のマスト、前後に突き出した2本のさおに張った大小九つの帆に風をうけ、潮の流れに身をまかせて、大海原に風と共に浮かびます。
漁法は、海の底に入れた網に仕掛けがあり袋状になった7つの袋網で海の底の獲物を引き上げる伝統の底引き漁法です。
不知火海にたゆたう姿は、自然に逆らわない暮らしと海の原風景そのものの絵巻を見る思いです。
(以上は、芦北町観光協会HPより)
上のチラシの情報をもとに、芦北町まで出かけました。
通常は、12名で4万円~5万円の観光うたせ船、今回は2隻のうたせ漁を見学するクルージングで参加費は大人ひとり800円でした。
定員16名の船に12名で乗船し、約一時間のクルージングでした。
今日は少し風が強く、帆は半分程度上げてのうたせ漁でした。
一枚目の写真のように、帆を全部張った状態が写真写りは良いのですが、船長さん曰く「少しの風が有って、帆を半分くらい挙げた状態の方が、操船やうたせ漁がし易い。」とのことでした。
冬から春までの間は「アシアカエビ漁」だそうです。
下記の網を海に落として今の時期は、「アシアカエビ」漁がおこなわれます。
アシアカエビとは
アカアシとは各地の俗称で赤足とも書きます。
正式和名はクマエビで、大きなものは20cmを超えます。
車海老の仲間で足が赤い事からそう呼ばれるようになりました。
紀伊水道から西日本に生息するアシアカエビは、クルマエビと比べて抜群においしいと評判で、料理人の間では有望な食材として知られています。
しかし、一般消費者にはクマエビの存在が余り知られていません。
殻が車海老よりも、柔らかく殻ごと食べても抵抗がないです。
そして、殻は柔らかいので剥きやすく、熱を通しても身が硬く締まりすぎません。
熱を加えると車海老より赤くなり、甘味もあります。
身は甘く深い旨さが楽しめます。
エビの味噌がこれまた美味しいです!
塩茹でにして、食べるとプリプリの食感と、旨味が楽しめます!
(以上は、「サカマ図鑑」より)
港へ戻ってくると、桟橋で「葦北」鉄砲隊」の演舞が行われていました。
お天気は曇りで湾外は風が有り寒さを感じましたので、会場隣の「計石温泉」に浸かりました。
泉質は、ナトリウム塩化物泉
地元の芦北高校生徒さんたちの出店で、燻製セットとトマトスープを戴きました。
お昼頃には小雨がばらつきましたが、その後はやんで晴になりました。