私が思う、木彫刻(肖像彫刻)の中で精神芸術と思える最も優れた肖像彫刻。
米原 雲海 作 《清宵、 菅原道真 11歳》
リアルで優れた彫刻として 観ればそれまででありますが、時間をかけてじっくり見ていただければ、他の彫刻との違いを感じていただけると想うのですが・・・。
11歳の道真が何を思い何を書こうとしているのか、和歌?手紙?まあそれはよいとして、ゆっくりと何かを思い浮かべながら歩むその少年の情感表現とその情景その空間表現の鋭さは、ため息が出ます。
私は自分の彫刻制作において手本とする彫刻の一つなのです。
実はこの少年の向かって右の袂には紐が下がっているのです。
現在その紐は破損のためありません。
その紐は像全体の2%ぐらいのサイズしかありませんが、役割は非常に重要なのです、2体比較できればこの像の良さがより 解っていただけるのです、が・・・。
紐のある像の写真は紛失のためお見せすることが出来ないのは非常に残念であります。