藤沢の不動尊 | 湯田川温泉 隼人旅館のムコ旦那デス。

藤沢の不動尊


 こんにちは。

 今日は、湯田川温泉の隣村、藤沢にある不動尊の例祭に行ってきた、隼人旅館のムコ旦那です。

 湯田川温泉から約1.5Km、藤沢の南方の山地で、「不動滝」と呼ばれる清流の谷間が藤沢不動尊を祀る霊場となっています。

  


 不動滝の岩上には不動明王が祀られており、付近には剣や鏡が奉納されています。

  

  



 この不動尊の縁起は古く、弘仁4年(813)、役行者の開基と伝えられています。(慈覚大師という説もあり…)

 また、永禄4年(1561)、神奈川県藤沢市にある時宗総本山清浄光寺(通称・遊行寺)第29代体光上人が諸国遊行の折、当地に留まり、万民の苦を救わんと請願され、滝の下に草庵を結び、同年7月28日、不動明王、弁財天、大黒天の尊像を安置したと伝えられています。その後、当地で入寂(逝去)した体光上人の徳を慕う村人たちは、これまでの「梅ヶ沢村」の名を改めて、時宗総本山清浄光寺のある「藤沢」を村名にしたといいます。

 毎年8月28日は、湯田川、藤沢の僧侶が錫杖を振りながら出羽三山のあらゆる神仏を請じての護摩焚き修法の祈祷が行われ、庄内地方一円から参詣者が集まります。

  

  
 
  

 かつては27日の夜籠りから28日にかけて夜通しで祈祷が行われたといいます。

 今日は50人ほどが集まりましたが、参詣者は減っているとのこと。500年近く続いてきた信仰の火を絶やさずに守っていって欲しいものです。