こんにちは ぴろろです。
(*´꒳`*)
旧石器時代を代表する洞窟壁画3点のうち
本日は「ラスコーの洞窟壁画」について解説していきたいと思います。
帝国書院 最新世界史図説 タペストリーより
②「ラスコーの洞窟壁画」
ラスコーの洞窟はフランスの南西部、ドルドーニュ地方にあります。
1940年に穴に落ちた飼い犬を友達と救出していた少年によって偶然発見されました。
おおよそ2万年前にクロマニヨン人(新人)によって描かれたその壁画は
黄土色の土に黒の色彩で
馬🐴・野牛(ビゾン)🐃・鹿🦌などの動物が
600頭近く描かれています。
色彩の豊かさ、描かれた動物の大きさ、躍動感、そして600頭という数からも
ラスコーの洞窟壁画は同時代の壁画の中でも格別なのです✨✨✨
1940年に発見された後、1948年から一般公開されるのですが
大勢の人が洞窟内に入ったことにより
二酸化炭素やカビによる劣化が急速に進み
1963年には一般公開が中止されてしまいます。
1983年に洞窟から200m離れたところに
実際の洞窟の2/3を再現したレプリカの洞窟
「ラスコー2」が作られ
こちらが一般公開されています。
私がラスコーの洞窟壁画と聞いて思い出すのは
新垣結衣さん主演のドラマ
「逃げるは恥だが役に立つ」の中で
石田ゆり子さんと大谷亮平さんが上野の国立科学博物館で開催されていた「ラスコー展」に行くシーンです。
2017年に国立科学博物館で開催された
「ラスコ―展」
当時の私は
「どうせレプリカでしょ?レプリカ見てもなぁ…」と行く気が全くありませんでした。
しかし、ドラマの中でラスコー展に触れ
その描かれた動物たちの躍動感とそのスケールの大きさに感動し
展覧会に行かなかったことに後悔したのを覚えています
この時、展示に使われていたのが「ラスコー3」です。
最新の技術を駆使し洞窟内の壁画を1㎜以下の精度で復元した「ラスコー3」は
フランス政府公認の世界巡回展で使用されました。
そんなにすごいレプリカだったのか…
知れば知るほど行かなかったことを後悔…
そして、話は続きます!
なんと、2016年12月には、全長200mに及ぶ洞窟を原寸大で再現した
「ラスコー4」が
完成しているのです!!
これは自治体と国、そして欧州連合(EU)が
約80億円を出資し作ったそうです。
知らなかった…
本物を見ることは難しくても
いつか行ってみたいな「ラスコー4」♡
「ラスコーの洞窟壁画」
フランス南西部 ドルドーニュ地方で1940年に発見された
約2万年前 旧石器時代の洞窟壁画
1979年の世界遺産に登録
最寄りの駅から約10キロ
バスは出ていないため、タクシーを利用
↑
こなに行きにくい場所にあるのに洞窟近くにある「ラスコー2」には
延べ1000万人近い観光客が訪れたとか…
「ラスコー」の魅力恐るべし 笑
《「ラスコー3」が使用された「ラスコー展」》
2016年11月1日~2017年2月19日
国立科学博物館にて開催
2017年7月11日~9月3日
九州国立博物館にて開催