粟生隆寛選手WBC2階級制覇祝賀会@ホテルニューオータニ幕張11.1.30. | Field of Dreams

粟生隆寛選手WBC2階級制覇祝賀会@ホテルニューオータニ幕張11.1.30.

昨年11月名古屋でおこなわれたWBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチで、粟生隆寛(あおう・たかひろ)選手が王者ビタリ・タイベルト選手を3-0の判定でくだし、第31代WBC世界スーパーフェザー級チャンピオンに輝きましたクラッカー。粟生選手はバンタム級から2階級上げた長谷川穂積選手と共に、フェザー級に続く2階級制覇王冠1王冠1を達成しました。
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私の釣りの師匠が粟生選手のお父さんと親戚で仲が良く、隆寛君を甥のように可愛がっているので、隆寛君がプロ入りしてからは後楽園ホールへよくお供したものです。今回地元の千葉での祝賀会にお供しました。所属する帝拳ジムから派手なパーティーはするな、とのお達しがあったそうで、あくまで後援会長就任祝賀会という建前です。チャンピオンは防衛してこそ一人前という教育方針なんでしょう。釣りの師匠と共にひな壇に一番近いBテーブルに案内され、緊張しましたガーン
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壁には母校後輩たちが後楽園ホールで必ず掲げてきたダンマクが貼られてました。
Field of Dreams-粟生隆寛04/17 雛壇横にはタイトルマッチで身に着けたもの一式と、勝利者トロフィーが飾ってありました。トロフィーは右から日本テレビ・WOWOW・報知新聞から表彰されたものです。日本テレビは54年民放で初めてボクシング中継をし、現在でも深夜枠で「ダイナミック・グローブ」という番組を続けています。

http://www.ntv.co.jp/dynamic-g/
Field of Dreams-粟生隆寛03/17 粟生隆寛選手の登場です。

隆寛君は元ボクサーのお父さんから3歳から手ほどきを受け、小学校の作文で「ボクシングで世界チャンピオンになりたい」とだけ書いて緑(WBC)のチャンピオンベルトの絵を余白一杯描いていた話は有名です。お父さんからはよく、世界フライ級王者のまま23歳の若さで交通事故死した「永遠のチャンプ」大場政夫選手のビデオを見させられたらしい。

習志野高校在学中に史上初のアマチュア高校6冠を達成、卒業後帝拳ボクシングジムに入門。03年9月にプロデビュー、07年3月日本フェザー級王座獲得クラッカー3度防衛後日本王座返上して08年10月世界王座初挑戦しましたがアップ、4Rにダウンを奪うもオスカー・ラリオス(メキシコ)に1-2の判定負けダウン。WBC会長の意向で例外的にダイレクト・リマッチが許され09年3月再度ラリオスと試合メラメラ、3-0の判定勝ちで世界フェザー級チャンピオンになりましたクラッカー

09年7月、同級1位のエリオ・ロハスの挑戦を受け、初防衛失敗ダウン。1階級上げて今回WBC世界スーパーフェザー級チャンピオンになりました合格
Field of Dreams-粟生隆寛05/17 後援会長の就任挨拶の後、「ダイナミック・グローブ」で実況も務める日テレの寺島淳司アナのインタビューという形で、粟生選手のスピーチがありました。
Field of Dreams-粟生隆寛06/17 『最初の世界王座獲得と今回の世界王座獲得、どちらが嬉しかったですか?』の問いに『ラリオスは強いチャンピオンという評価だったけど、峠を越えていた。全盛期を過ぎたチャンピオンに勝っても、本当に自分が世界で一番強いのかな?という思いがあった。今回のチャンピオンは自分と年も離れてないし、納得している』と答えていました。
Field of Dreams-粟生隆寛07/17 『階級※を上げた理由をお聞かせください』の問いに、『フェザー級でもやれるが、ベストコンディションで試合ができないと自分も納得できないし、プロである以上ファンに夢を与えるのが仕事だと思う』

※122ポンド(55.34㎏)<フェザー級≦126ポンド(57.15㎏)スーパーフェザー級≦130ポンド(58.97㎏)
Field of Dreams-粟生隆寛08/17 プロボクシングはサッカーのFIFAのように競技そのものを統括する組織はなく、世界王座認定組織が数団体存立します。日本プロボクシング協会(JBC)が認定しているのはWBCとWBAですが、全米ボクシング協会(NBA)から改称したWBA(世界ボクシング協会)より、WBAから独立した現在世界最大の王者認定団体、WBC(世界ボクシング評議会)の方が強い世界チャンピオンがいるパンチ!とコアなボクシングファンから言われています。
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世界フェザー級から1階級あげて、首回りが1.5cm太くなり、今までのシャツが着れなくなったとか。本人のブログによると、この日のお召し物は、スーツ LOVE LESS・シャツ GUILD PRIME・ネクタイ EMILIO PUCCIとのことです。

http://ameblo.jp/super-taka/entry-10786466131.html
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スピーチが終わると歓談タイム。タイベルト戦の映像が流れる間、粟生選手は気軽に写真撮影に応じてくれました。(釣りの師匠撮影)
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ご好意に甘えてベルトを持たせていただきました。ずっしりと重く感じましたダウン単なる数字上の重さではなく、過去30人の偉大な選手の、血と汗と涙を吸ったベルトです。
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来賓の中にサプライズゲストが!!なんと箱根駅伝で総合優勝して、大学駅伝3冠(出雲駅伝・全日本大学駅伝・箱根駅伝)達成した、早稲田大学競走部の八木勇樹選手です!!箱根駅伝優勝した翌朝「ズームイン!」に生出演し、AKB48の音譜ヘビーローテーションを踊って一躍有名になりましたにひひ

私が20年来の箱根駅伝ファンであることは以前書きました。
http://ameblo.jp/hama-penguin/entry-10763799678.html Field of Dreams-粟生隆寛12/17
八木選手は6歳の頃からボクシングなど格闘技を見続けている格闘技ファンで、「確実にチャンスをモノにしないといけないシビアな世界」に自身の走りを投影しているそうです。鍼灸師Tさんが間を取り持って、駅伝シーズン直前に粟生選手から「頑張って」と色紙に書いた写メールが八木選手に送られてきました。粟生選手はメール後、世界チャンピオンになり、大変励まされ力になったとのことでした。

今年主将を務める八木選手から名刺を頂きました。大学生で名刺を用意していることといい、話の受け応えといい、感心させられました。早稲田の伝統の力を感じます。プロ入りした斎藤佑樹投手が人々に好印象を与えているのも分かる気がしました。
Field of Dreams-早稲田八木選手
来賓客の中にはキックボクサーもいました。卜部弘嵩・功也(うらべひろたか・こうや)兄弟です。K1甲子園2008決勝で弟功也(右)が魔裟斗の後継者といわれるHIROYAと対戦、惜しくも判定負けした試合を私もテレビで見てました。兄弘嵩(左)は昨年12月Krush初代王座決定トーナメント~Round.1~のメインイベントで元全日本スーパー・フェザー級石川直生に判定勝ちしたそうです。
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歓談タイムが終わり、再び寺島アナと雛壇に立つ粟生選手。今度は来賓客からの質問に答えます。『減量で一番辛かったことは?また計量後最初に食べるものは何ですか?』という女性からの質問には、『テレビ番組でグルメ番組がやたらと多く、気になること。胃が受け付けないので最初はスープから』と答えてました。
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初防衛戦への抱負を述べた後、父・広幸さんからの挨拶。どっかの兄弟の父親と180度違って、とても腰の低い方です。

『今日御来席頂いた皆様にだけは知って頂きたいことを一つお話しさせて下さい。試合に勝った後、隆寛が大きな(安堵の)ため息をつくんで、どうしたんだ?と聞いたら「これで無職にならずにすんだよ」と言うのです。あとさき何も考えていないような息子ですが、そんなこと考えていたのかとびっくりしました。隆寛はいつも気持ちは崖っぷちで戦っています。どうかご支援よろしくお願いします。』
Field of Dreams-粟生隆寛15/15 お父さんとは、釣りの師匠(お父さんは釣りの師匠を“セイちゃん”と呼びます。)の母上のお葬式でお会いして、ボクシング談義に花を咲かせたことがあります。
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次の防衛戦が2月2日都内で発表されました。(以下スポーツ報知より)


◆ワールドプレミアムボクシング トリプル世界戦

 ▽WBC世界Sフェザー級タイトルマッチ

 王者・粟生隆寛―同級3位・ウンベルト・グチェレス

Field of Dreams-トリプル防衛戦
日本が世界に誇るサウスポートリオの競演だ。史上初の日本人世界王者3選手によるトリプル世界戦が4月8日に東京・両国国技館で行われることが2日、都内で発表された。スーパーフェザー級王者の粟生隆寛は鬼門のV1戦でプロでは初のサウスポー戦に臨む。

 昨年11月に2階級制覇を達成した粟生が、“鬼門”の初防衛戦で、プロでは初対戦となるサウスポーの挑戦を受ける。

 09年3月にWBC世界フェザー級王者に輝くも、初防衛戦でエリオ・ロハス(28)=ドミニカ=に大差判定負け。わずか4か月の短命政権に終わった。再び迎える初防衛戦に「前回は相手のアウトボクシングに戸惑って、手を出せなかった。勇気を持って自分から手を出したい」と意欲を見せた。

 挑戦者のグチェレスは、同級元世界暫定王者。粟生にとっては初体験のサウスポーだが「ジャブの差し合いがカギ。相手は前傾姿勢なので、前の手でどうコントロールできるか」とリードジャブの重要性を強調。トリプル世界戦のトップバッターとして「僕がこけたら会場が冷めてしまう。熱くなる試合をして2人につなげたい」と誓った。

 ◆ウンベルト・グチェレス 1988年11月8日、メキシコ生まれ。22歳。04年9月、プロデビュー。09年8月、グリヤケビッチ(ベラルーシ)からWBC世界スーパーフェザー暫定王座を奪取するも、同11月の初防衛戦で王座陥落。左ボクサーファイター。