↑前編の続きです。
「だぁ~。よくぞ躱した。褒めてやろう」(ベジ)
「だが今度は、そうはいかんぞ」(ギジ)
「待て。1つ忠告しておく。その刀剣を使うのは止めておけ」(ケン)
「何を~」(ベジ)
「はい! はい! はい!」(ベジ&ギジ)
「あたぁ」(ベジ)
「はい! はい! はい!」(ベジ&ギジ)
「うおっ」(ベジ)
「あい」(ギジ)
「あっ … あっ」(ギジ)
「あい あい あ …」(ベジ)
「あ あ あい …」(ギジ)
「あ あ あ …」(ベジ&ギジ)
「経絡秘孔の1つ『児鳩胸(じきゅうきょう)』を突いた。お前達の目が遠近感を失った事に気がつかなかったのか」(ケン)
「そ … そんな」(ベジ)
「あ あ あい …」(ギジ)
ベジとギジ敗れる。
「ふふふ。確かに強くなった。どうやらシュウが惚れた素質が目覚めたようだな。
だが、果たしてこの俺を倒す事ができるかな?」(サウザー)
「うあ … どうした? 何かあったか?」(ラオウ)
「はっ。ケンシロウがサウザーに闘いを」(部下①)
「何!」(ラオウ)
「まだ叩い … まだ早い。奴ではサウザーに勝てぬ」(ラオウ)
「ふふふふふ。俺は南斗聖拳最強の拳法『南斗鳳凰拳』を身につけた男。
俺は聖帝。愛も情けもいらぬ。俺の身体には生まれながらに帝王の血が流れているのだ。かかって来るがいい」(サウザー)
「はぁ~~」(ケン)
「ふふふふふふふ」(サウザー)
「何故、構えぬ」(ケン)
「俺の拳 南斗鳳凰拳 に構えはない。
構えとは防御の型。我が拳にあるのは只、制圧・前進のみ。それが帝王の拳なのだ。
来ぬのなら、こちらから往くぞ」()サウザー)
「うん!?」(ケン)
「はっ!」(サウザー)
「何という踏み込みの速さ」(ケンシロウ心の声)
「あちゃぁ!」(ケン)
「ほぉ!
はっ!」(サウザー)
「たぁっ!」(ケン)
はぁ~」(サウザー)
「あ~ちょぉ!」(ケン)
「でやぁ!」(サウザー)
「うぉあ…」(ケン)
ケンシロウ倒れる。
「ふふふふふ。よくぞ極星十字拳を躱した。だが俺の拳の前ではお前の動きなど止まって見える」(サウザー)
「それはどうかな?」(ケン)
「何!?」(サウザー)
「おめの拳は既に見切った」(ケン)
「しかしケンシロウは拳王様にあれほどの傷を与えた男」(部下①)
「それが何故サウザーに勝てぬのですか?」(部下②)
「確かにケンシロウは1度相手の拳を見れば、その拳を見切れる。力はサウザーより上かも知れぬ。だが
ある謎を解かぬ事にはケンシロウは勝てぬ。
その謎こそ儂がサウザーとの闘いを決しなかった理由なのだ」(ラオウ)
「ふっはははははは。俺の拳を見切っただと?」(サウザー)
「そうだ」(ケン)
「よかろう。ならばもう1度、極星十字拳を受けてみるがいい」
(サウザー)
「うわ~ たっ!」(サウザー)
「消えた」(サウザー心の声)
「「あたぁ!
あ~~」(ケン)
「おぁ!?」(サウザー)
「あ~たたたたたたたたた。
たたたたたたたた。
たたたたたたたたた。
たたたたたたたt。
お~わったぁ!」(ケン)
「あっ … うぅぅ …」(サウザー)
「秘孔の中で最も破壊力を持つ必〇の秘孔『人中極(じんちゅうきょく)』を突いた。
貴様の命は後3秒だ」(ケン)
「3秒」(サウザー)
「馬鹿な。聖帝様が負けるはずがない」(悪党③)
「ふふふふふ。面白い。ならばその3秒を俺が数えてやろう」
(サウザー)
「ひとぉ~つ。
ふたぁ~つ。
みぃ~っつ」(サウザー)
「ふふは。ははははははははははは。
ははははははははは。
はっはっははははははは」(サウザー)
「うんっ!? ぐあっ!」(ケン)
「馬鹿な …
確かに秘孔は突いたはず」(ケン)
「はっはっはっはっは。この身体には北斗神拳は効かぬ」(サウザー)
「う … あっ」8ケン)
「あぁぁっ …」(ケン)
「俺の身体は生まれついての帝王の身体。誰も俺を倒す事はできんのだ」(サウザー)
「ぐ … おぉ」(ケン)
「はぁぁ … くっ」(ケン)
「んふははははははははは。
はっはっはっはっは。ははははははははは」(サウザー)
「週刊 北斗の拳 第62話」 ~ The End ~