雲雀丘花屋敷は阪急電車宝塚本線の駅名で

所在地は宝塚市だが敷地の半分以上が川西市である。

その歴史を下記の年表に従い紐解いてみた。

1910(M43)年、箕面有馬電気軌道(阪急電車の前身)が

十三~宝塚間開通と共に花屋敷駅開業。

(池田室町住宅地開発分譲)

1916(T4)年阿部元太郎、雲雀丘住宅地開発分譲スタート

雲雀丘駅開業(十三より分岐して神戸線開業)

1936(S11)年、武庫之荘開業と同時に住宅地分譲を開始

1959(S34)年、花屋敷~雲雀丘駅に雲雀丘花屋敷駅開業

2016(H28)年、百周年記念フェスタを開催。

 

阿部元太郎とは東洋紡社長や近江鉄道創業者などを輩出した

滋賀県出身阿部一族の一人。日本住宅(株)社長などを歴任し

大阪富豪を対象とし御影住吉を初め阪神間の土地分譲開始。

 

高崎記念館とはヴォーリズ設計に依る医学博士の住宅から

1929年東洋食品研究所高崎達之助の住居へ。そして

1990(H2)年に高崎記念館として改修され管理されている。

高崎達之助(高槻市生まれ)は東洋製罐の創始者

(水産講習所卒業後缶詰製造会社に就職し、メキシコの

太平洋沿岸の水産調査協力スタッフとして派遣される)

その後経営者並びに政治家として日中国交業務に関与し

回復までの貴重な役割を果たしている。

 

一月下旬比較的温暖な朝、地元ウォーキングに参加し

総勢27人で雲雀丘花屋敷を目指した。

阪急神戸線西宮北で今津線に乗り換えて北上し

さらに宝塚駅で乗り換え東へ進み目的地で下車した。

東洋食品研究所のボランティアガイドと対面し

幹事から一班に加わるよう指示される。

BGさんの案内で坂道を上り閑静な住宅街へ入る。

強いて正直な感想を述べれば

通常の大邸宅の町並みで然程感動を覚えるものではない。

 

 

 

早くも庭先に白梅が咲き心を和ませてくれた。

 

 

旧阿部邸宅

 

 

阪神間の町並が望める素晴らしい眺望

 

 

ヴォーリズらしい応接セット、何処かで見たような……。

 

 

生涯に一度だけ咲く竜舌欄(りゅうぜつらん)

 

 

庭先で見付けた紅梅、もうすぐ観梅のシーズンやね。

 

 

高崎記念館

 

 

屋敷街を一回りして雲雀丘花屋敷駅前の集合場所へ戻る。

バスに乗車するまで時間があるので

駅南にあるサントリーの鳥井や佐治邸宅を見学した。

その後二班と合流し

配車されたバスに乗り込み急坂を上りながら、

新年会替わりのランチ会場で有名な明月記へ到着した。

雲雀丘ゴルフ場のレストランも兼ねているようで

ふわふわしたソファに座りながら高台から見渡す眺望も素晴らしい。

生ビールなどで乾杯しステーキ膳に舌鼓を打つ。

十三年目に突入したらしい地元ウォーキング、

最初の頃の写真を閲覧しながら生ビールなどで乾杯し

ステーキ膳に舌鼓を打つ。

最後に出された押しちらし寿司、これでトドメやね。

いや、トドメ以上に満腹で体全体が重く感じられる……。

阪急電車に揺られながら帰路に就き

楽しい一日を終えた。