弐瓶勉さんの読み切り作品10作を収録した短編集
ブラム学園アンドソーオン
何て言うか、摩訶不思議な読み切り集です。
メインのブラム学園というのは、BLAME!の登場人物が階層都市学園で学園生活を送るっていうシュールなパロディ・ギャグ漫画だね。
授業中に居眠りしてる霧亥くんにサナカン先生が銃をぶっ放す!ってオープニングからスタート。
BLAME!のハードボイルドな作画のまま、ショート・ショートなシュール・ギャグが展開されていきます。
BLAME!を読んでなきゃ意味不明な作品です。
同人誌のノリだね、うん。
唯一の救いは、シボちゃんのパンチラ&ヌードがギャグの落ちっていうパターン。
あと、女性(?)キャラの体操服ブルマとか……。
まあ、珪素生物が珪素生物のビジュアルのままセーラー服とか体操服とか着てるんだけどね。
ブラム学園は全3話収録ね。
3話目は、ななな、何と!
萌え絵によるBLAME!
弐瓶さんって、この手の絵も描けるんだ。
そういや、シドニア戦記(僕はまだ未読)は絵柄が全然違ってたよね。
学園を破壊しようとした珪素生物生徒が間違って萌属性転写を転送しちゃうって話。
ここでの落ちも、女性の衣服が消滅する女子着衣分解光発生装置の使用。
霧亥の持ってた重力子放射線射出装置のパロディってことで良いですか?
とりあえず、イコが女の子だってことが判明しました。
と、まあ……ただの弐瓶勉の黒歴史漫画収録集って思ったら、ブラム学園以外は普通に弐瓶さんの漫画ハードボイルドSF漫画です。
僕が読みたかったのは、BLAME!の後日談となる作品。
ネットスフィアエンジニア
BLAME2
この2作品でした。
この2作品を読んだことで、今まで漠然としてた本編の謎や、エンディングの意味がボンヤリと見えた気がします……見えたんじゃないかな……見えたかもしれない。
ってことは、本編での謎(僕にとっての謎)は、霧亥の正体に関連する出来事だね。
霧亥自体は、セーフガード以前のシステムの密使ってことで正体は知ってます。本編で語られてました。それが何かと聴かれても知りません。だって説明が無いんだもん。
じゃあさ、第1巻で霧亥から子供の遺体を受け取った女性と犬は何者?
霧亥と親しそうだし?
その人物を女性だって思うのは、彼女の台詞が女性っぽいからね。
霧亥にネット端末遺伝子の捜索を依頼してる人物(組織のひとり)だってことは解るけど、それ以外に一切の情報が無いモン。
どこかに電話してたでしょ、霧亥から遺伝子のサンプルを受け取ったって。
あとは、最終話に出てきた霧亥とは別の霧亥らしき人物……。
やっぱさ、もう一度、読み返す必要がありそうだね。
BLAME!