スズメ目カラス科オナガ属
学名 Cyanopica cyanus
和名 オナガ
英名 Azure-winged Magpie
【分布】
ユーラシア大陸の東西の両端に分布。
東はロシア東部、中国東部、朝鮮半島、日本に分布。
◆Cyanopica cyanus cyanus (cyanus or tristis):中央アジア東部に分布。
◆Cyanopica cyanus cyanus (pallescens): アムール川中流~下流域に分布。
◆Cyanopica cyanus interposita: 中国北部に分布。
◆Cyanopica cyanus kansuensis: 中国西部(甘粛省・青海省・四川省の北西部)に分布。
◆Cyanopica cyanus koreensis: 韓国に分布。
◆Cyanopica cyanus stegmanni:中国北東部、黒竜江省・吉林省・遼寧省にあたる地域に分布。
◆Cyanopica cyanus swinhoei:中国東部(福建省・遼寧省・四川省)に分布。
◆Cyanopica cyanus japonica: 日本(東日本)に分布。
西はイベリア半島に分布。
◆Cyanopica cyanus cooki スペイン・ポルトガルに分布。
独立種として「Iberian magpie」とする分類もある。
日本では、福井県以東、神奈川県以北に分布。留鳥。
かつて(1970年代)には本州全土、九州の一部にも分布。その後10年ほどの間に生息域が狭くなった。
【生態】
低地、低山地の比較的明るい林や竹林、林縁、緑の多い公園に隣接する住宅街・市街地にも生息。
家族群で行動し、一定範囲の行動圏を縄張りのように持つ。
食性は雑食。昆虫、果実、種子、木の実を採食。貯食をする。
樹上に枯れ枝で皿状の巣を作り営巣。
カッコウの托卵相手になる。
「ギューイギュイギュイ」「グエ~グェグェグェ」と濁った声で鳴く。
繁殖期には愛らしい「キューイ」、「チューイ」、「チュルチュルチュル」などと鳴く。
チゴハヤブサ、ツミなどの小型猛禽類の営巣に合わせて、カラス対策として用心棒役にそれらの営巣活動を利用し、営巣を始めることがある。
【サイズ・形態】
全長34₋39㎝ 翼開長_㎝。
尾羽の長さ20₋23㎝。
ムクドリサイズの鳥に長い尾が付いているイメージ。
雌雄同色。
頭部は黒~濃紺。
喉元~後頚部、背面との境界線が白。
胸部、腹部は灰色。
背面は濃灰色。
翼はたたんだ状態は青灰色。隠れた部分は黒に白の縁取り。
尾羽は青灰色、中央の2枚が特に長く先端部は白。
幼鳥は頭頂部がごま塩状。
イベリア半島の亜種は尾の先端部の白の斑がない。
【その他】
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<ここから鳥の写真>
『オナガ(Azure-winged Magpie)』
2010年ほど信州でチゴハヤブサの観察できる神社で鳥見をしていると
東海地方や関西方面のBirderがその合間に「オナガ~」といってレンズを向けているのを見て、改めて、珍しい鳥、『ところ変われば「珍」も変わる』を実感した次第です。
今は、関西での生活時間が長いのですが、東京の住まいの江戸川区でも、自宅の信州でも、実家でも普通に見ることが出来る本種を、全く見ることが出来ないので、さらに現実として実感しています。
そんな本種なんですが、いざ鳥友を案内して撮影を・・・となると、案外簡単に見つけられなかったりなんですよね~
日常的には、今日もいるな。。。なんですが、いざの場合はそんな感じ。
そこがカラスの仲間っぽさというと、鳥に歴が長い方は何となくニュアンスは分かってもらえるかもしれませんね。
まあ、もちろん、簡単に撮影できる日もあるんですがね~
そんな本種をご覧ください。
幼鳥・・・頭がごま塩
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本日はお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
今日も皆様にとってみずみずしい一日でありますように。