「せんとくん」の父と兄
通りすがりにちょっと撮っただけのスナップに反響があったので、その顛末をご紹介しておこう。
「せんとくん」とその兄「鹿坊」(ろくぼう)
2月4日(金)、用事があって大学に行ったのだが、帰りに”せんとくん”みたいな人が門から出てきた。
そばに付いているスタッフさんに「写真を撮ってもいいですか?」と確認したら、「一緒に撮りませんか?」と言われたので、お願いすることに。
「展覧会、来週からです」とも言われていた。
ふうーん、大学美術館で来週からせんとくん関係の展覧会があるんだね。
坊と言っても女性、雌な感じがするけどね
それをSNSにアップしたら、「せんとくんだ」「せんとくんじゃない」という声が寄せられた。
その声を元に調べてみたら、確かに、私と写っているのは、せんとくんではなく、平成伎楽団というお面パフォーマーたちの一人だった。
実は、せんとくんと平成伎楽団の作者は籔内佐斗司(やぶうちさとし)先生という彫刻家で、元東京藝大の教授で副学長だった方だった。
(高名な籔内先生のことを微塵も知らなかった、このばち当たりをお許しください)
平成伎楽団
せんとくんは有名だが、ほかのゆるキャラのように一般公募で選ばれたんだと思っていた。
これは先生に依頼されたものらしい。
オールキャスト 振り付けは紅白でもおなじみ南流石さんほか
なので、籔内先生は生みの親ならぬ、”せんとくんのお父さん”と呼ばれているらしい。
その籔内先生が、去年から奈良県立美術館の館長になられたそうだ。
奈良県立美術館
https://www.pref.nara.jp/dd.aspx?menuid=11842
籔内佐斗司館長の部屋
https://www.pref.nara.jp/58242.htm
大学美術館の展覧会予定を見ても”来週から”のイベントはなく、おかしいなあと思っていたら、奈良県立美術館のほうで所蔵展が始まるようで、東京藝大に出現したのは、そのPRだったと思われる。
奈良県立美術館所蔵名品展(2/5~)
https://www.pref.nara.jp/secure/235956/PR_colle_1110.pdf
国立博物館の内線電話は今も黒のダイヤル式
しかも!平成伎楽団の方がせんとくんより先に存在していた。
私と一緒に写っているのはせんとくんの兄、鹿坊(ろくぼう)だとか。
せんとくんの目は丸いが、鹿坊は切れ長の目なので、そこで見分けてね。
鹿坊の解説(YouTubeより)
ちなみに、籔内先生は彫刻家なので、お面は彫刻作品。
綿やスポンジの着ぐるみじゃないんだよ。
はい、では、今日のおさらいをします。
せんとくんのお兄さんは鹿坊
せんとくんのお父さんは籔内佐斗司先生
試験に出るよ。
”校閲さん”が芸術に出会うと、こんな展開になるまで調べて、やっと納得できる。
ありがとう、鹿坊!
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