明日9月14日のグレース・ケリーの没後41周年に、NHK BSにて、グレース・ケリー主演『裏窓』が放映されます。

以下に、この作品を紹介いたします:

 

『裏窓』(1954)

監督 アルフレッド・ヒッチコック
共演 ジェイムス・スチュワート
衣裳 イーディス・ヘッド
撮影 ロバート・バークス

 

【あらすじ】
カメラマンのジェフは足を骨折し、アパートで療養中。
身動きの取れない彼が退屈しのぎに、窓から見えるアパートの住人たちを眺めるうちに、セールスマンの夫と激しい口論をしていた妻の姿が見えなくなった事に気づいた。
そこで、恋人のリサと看護人ステラの協力を得て調査を始める……。


グレース・ケリーは、エロティシズムを特徴とするヒッチコック作品にあっての最高のミューズであり、この作品の含め、3作品で主演しています。

 

  • 『ダイヤルMを廻せ!』 (1954)
  • 『裏窓』(1954)
  • 『泥棒成金』(1955)

 

この映画の設定は、大都会での暑い夏のため、アパートの窓が開いていて、向かい側の部屋の犯罪が見えるというものです。
 

しかし、ジェイムズ・スチュワートのいる部屋は、まるでクーラーが効いているかのように暑さが不在です。

それは、グレース・ケリーが涼しげな存在感を放っているからです。


グレース・ケリーが、クールビューティと言われる理由はここにあります。







ここでのグレースの魅力は、ただ事ではありません。

 

グレース・ケリーは、男性的妄想を現実化したような積極性をもって登場します。


パリの最新のモードのドレスを着て、午睡するジェイムス・スチュワートを、夕暮れ時に接吻で起こし、「最近、ラブ・ライフはどう?」と尋ねます。

そして、近くのレストランからワインと食事のケータリングを用意して、療養中のジェイムス・スチュワートを誘惑するのです。

 



接吻のあと、ジェイムス・スチュワートが「君は誰だ?」と問うと、グレースは、3つのシェードランプをつけながら、
自らの3つの名前を、ミドルネームを含め、「リサ、キャロル、フレモント」とリズミカルに口にします。









このシーンは、グレース的な美学の究極と言っていいでしょう。

『モガンボ』で、グレースのブロンドヘアと白い肌が薄闇に浮かびあがったように、『裏窓』で、暗い部屋にシェードランプが柔らかく灯されるとき、グレースのブロンドヘアと白い肌が、美しく浮かび上がるのです。










グレースのブロンドヘアと白い肌が、シェードランプと優雅な一体感を生み出し、エロティシズムを実現させている言えましょう。


クライマックスでは、グレースは、シェードランプから離れます。

そして、白地に金色の花模様をあしらったワンピース姿で、アパートの壁を登り、殺人疑惑のある男の部屋へと入り込み、犯罪の証拠であるハンドバッグを発見します。







薄闇に浮かび上がるグレースは、あたかも妖精のようだと言うと、あまりにナイーブでしょうか。

 

 

ところで、よじ登ることと言えば、『木によじ登る女』のミリアム・ホプキンスを思いだします。

 



あるいは、『赤ちゃん教育』でのキャサリン・ヘップバーンの荒唐無稽な演技を思い出させます。

(恐竜の模型を高所で組み立てている、ケーリー・グラントのところへ登り、落ちそうになる)

 

 

コケティッシュな魅力がありながら高所によじ登るような、このようなコメディエンヌたちの系譜に、グレースは位置するかもしれません。

 

その証拠に、グレースは、キャサリン・ヘップバーンが演じた、かのコメディ映画の傑作『フィラデルフィア物語』のリメイク『上流社会』に主演しています。

当時のハリウッドのグレースへの期待のほどが分かります。

 

画像
 

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