【ニューイヤーズ・イブ】 | シネフィル倶楽部

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洋邦ジャンル問わず最新作から過去の名作まで色んな作品ついて、ライトな感想や様々な解釈・評論を掲載orつらつらと私「どい」こと井戸陽介の感想を書く場にしたいと思います!観ようと思ってる作品、観たい過去の作品を探す時とかの参考書みたいに活用してもらえればと♪

鏡餅年越し映画特集≪第1弾≫

『バレンタイン・デー』のスタッフが贈る、大晦日のニューヨークを舞台にしたロマンティック・コメディ映画

プリティ・ウーマン』を手掛けたゲイリー・マーシャル監督が贈る、心温まる作品です。

『ラブ・アクチュアリー』以降、たくさん作られているジャンルですが、様々な登場人物による複数のエピソードが同時進行し絡み合うといった作品の中でも珠玉の一本ではないかと♪

『New Year's Eve』
[邦題:ニューイヤーズ・イブ]
(2011)

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これから毎年、年末に一本年越しにぴったりな映画を紹介していこうと思います。

2011⇒2012の年越しの一部始終を、様々な人々、様々な物語と平行して描く一口で何度も美味しい映画。

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やはりこういう作品なので感動的なシーンもあるんですが、それがあまり押しつけがましくないので観ていてとっても気持ちがいいですね。

あとはとにかく予告編観るとテンションがあがります!

テーマソングとなっているP!nkの『Raise Your Glass』の使い方がとっても巧い!

♪♪『ニューイヤーズ・イブ』予告編


最後のキャスト紹介をリズムに合わせて流していくのが、華やかさをよく表現していていいですね。

それではそんな本作のあらすじをエピソード毎にご紹介!

どのエピソードに惹かれて、どのエピソードがささりますかね?(^□^)

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■『ニューイヤーズ・イブ』あらすじ
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■エピソード①
『Resolution Tour』[邦題:年頭の誓い]

「もうこんな自分たくさん…っ」
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レコード会社の秘書イングリッド(ミシェル・ファイファー)は、何をやってもうまくいかず、大晦日も朝から散々な目に遭っていた。

そんなイングリッドのもとに、自転車便の配達人ポール(ザック・エフロン)が今夜のレコード会社主催の仮装パーティの招待券を届けに来る。

チャラ男のポールをあしらったイングリッドだったが、会社からの扱いに嫌気がさし大晦日に会社を辞める。

仮装パーティに興味津々のポールに、今年の「年頭の誓い」のリストを見せ、残りの願いを全部叶えてくれたら、仮装パーティの招待券を渡す約束をする。

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■エピソード②
『Hospital Story』[邦題:末期癌患者]

「後悔が募るばかりだ…」
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スタン・ハリス(ロバート・デ・ニーロ)は、大晦日を病院のベッドで過ごしていた。

末期癌で年が越せるかどうかも分からない状態である。

スタンは担当医に今夜屋上でボール・ドロップを見させてくれと頼むが、無理だと言われる。

看護師のエイミー(ハル・ベリー)は、見舞客が一人も訪れないスタンの傍にいることにする。

様子を見ていると、どうやらスタンには会いたい人がいるようだが…。

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■エピソード③
『Maternity Ward』[邦題:出産競争]

「新年最初に生まれた赤ちゃんに
2万5千ドルの賞金…?
絶対負けないわよっ!」

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もう少しで第一子が生まれる妊婦テス(ジェシカ・ビール)とグリフィン(セス・マイヤーズ)のバーン夫妻は、その病院で新年が明けて最初に生まれた赤ちゃんに2万5千ドルの賞金が贈られることを教えてもらう。

待合室にいた妊婦グレイス(サラ・ポールソン)とその夫ジェイムズ(ティル・シュヴァイガー)も、同じく賞金獲得を目指しておりライバル心を燃やしている。

かくして、二組の夫婦の仁義なき出産バトルの火蓋が切って落とされた…!

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■エピソード④
『Jensen & Laura's Story』[邦題:音楽会社パーティ舞台裏]

「まだ気が済まないわ!」
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シェフのローラ(キャサリン・ハイグル)は、夜の音楽会社主催のパーティーのケータリングを任され、一世一代の大仕事に興奮していた。

しかし、そんな彼女の右腕であるエバ(ソフィア・ベルガラ)はパーティで演奏するスターのジェンセン(ジョン・ボン・ジョヴィ)の到着に興奮し、同僚のサニル(ラッセル・ピータース)と共に大盛り上がりである。

一方、ローラのみが何故かジェンセンの到着に対して冷静で…。

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■エピソード⑤
『Elevator』[邦題:アパートメント]

「大晦日なんて大っ嫌いだ」
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コミック・イラストレーターのランディ(アシュトン・カッチャー)は、自転車便で仕事中のポールからの電話で起こされる。

アパートの廊下は他の住人によって新年を祝う飾り付けを施されており、この浮かれ騒ぎを嫌うランディは飾り付けを外し、カウントダウンを一緒に祝おうというポールの誘いを断り、家で一人静かに過ごすことを伝える。

その後、ランディの乗ったアパートのエレベーターが故障し、乗り合わせたエリーズ(リア・ミシェル)と二人きりで閉じこめられてしまい…。

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■エピソード⑥
『Mother & Daughter』[邦題:母と娘]

「お母さんお願い、外出を許して!」
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15歳の少女ヘイリー(アビゲイル・ブレスリン)は、気になる同級生セス(ジェイク・T・オースティン)から今夜のタイムズスクエアでのカウントダウンを一緒に見ようと誘われ、友人たちと盛り上がる。

しかし、夜遅い時間にニューヨークの繁華街へ出かけることを、厳しい教育ママである母親のキム(サラ・ジェシカ・パーカー)を説得できるか分からなかった。

キムは元々大晦日に予定があったのだが、結局娘との時間を過ごす事にしたらしい。

あまりにも頑固な母親に反発し、ヘイリーは無断で窓から脱出!

タイムズスクエアに向かうが…。

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■エピソード⑦
『Ahern Party』[邦題:結婚式からニューヨークへ]

「間に合わない!でも、間に合っても…」
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サム(ジョシュ・デュアメル)は、自分以外に参列者のいない友人たちの結婚式に列席する。

サムは会社主催の夜のパーティで大事なスピーチを任されており、式が終わると急いでニューヨークへ向かうが、出発してまもなく車をぶつけてしまう。

大晦日で自動車修理工場はどこも休みで、タクシーやレンタカーも無理だと言われ、先ほどの結婚式を執り行った牧師一家の乗る車に同乗させてもらうことになる。

そこには気のいいお母さんと変態のおじさんと賑やかな子供たちが乗っていた。

サムはそこのお母さんと道中話す中、一年前の大晦日の話をし始める…。

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■エピソード⑧
『Times Square』[邦題:ボール・ドロップ舞台裏]

「絶対に成功させるわ!!」
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大晦日(ニューイヤーズ・イブ)のニューヨーク。

夜にはタイムズスクエアに人々が集まり、新年へのカウントダウンイベントが行われる。

この年越しイベントを初めて取り仕切るタイムズスクエア協会の副会長クレア(ヒラリー・スワンク)は、本番当日を迎えるも朝から空回りで心配顔。

色々とミスをカバーしつつも、市警察のブレンダン(リュダクリス)などにフォローしてもらい、無事イベントスタートとなる。

いよいよボールドロップのボールを天高くまで上げる段階になって、なんと機械が故障。

ボールは最上部までの途中で止まってしまう…。

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果たして、どの物語もハッピーなニューイヤーズイブとなり、素敵な一年のスタートを切れるのか…?

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■物語について
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映画の中でも中心的エピソードと象徴になっているタイムズスクエアの「ボールドロップ」。

午後11時59分から、ワン・タイムズスクエア屋上から23メートルの高さに上げられていたボール (Times Square Ball) が、1分かけて降りてきて新年になると花火が上がるというイベントですね。

♪♪New Years Eve Ball Drop 1976-2013


これは「除夜の鐘」などのような、アメリカの年末年始の風物詩みたいですね。

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個人的に一番好きなのはZ.エフロン演じる配達スタッフ・ポールと、M.ファイファー演じるレコード会社の秘書・イングリッドのエピソードですね。

内気なイングリッドが、一年の最後に目標を達成するべくポールを一日雇う。

その目標というのが…「バリに行く」「ティファニーで朝食を」「世界一周する」「最高の体験をする」etc.(笑)

…いや無理だろっ!!!

と、最初ザック演じるポールも思いますwww

しかし、これを「Check!」といって達成していく姿と、その方法がすっごくイイ!
解決方法の発想やセンスが粋で小洒落れてて、なんかいいなぁ、と(笑)

「なるほど!そう来たか!」という形でうまくイングリッドの目標を叶えていきます。

是非ご覧になって、このエピソードを楽しんでもらえればなぁと思います。

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『Serendipity』

これは「素敵な偶然」という意味です。

思わぬものを偶然に発見する才能やふとした偶然を指す言葉で、最近日本でも市民権を得てきた言葉だなと思いますが、それがたくさん詰まっている作品ですね。

特に女性にはオススメな作品です♪

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■リア・ミシェル
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「Glee」のヒロインと言えば分かるでしょうか。

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この人の「Glee」以外での姿を初めて見ました。
やっぱり本作でも歌ってますが、イイですねぇ。
彼女の歌、好きです。

というか歌ってる時の感情の込め方とか表情とか動きが、説得力あるなぁと♪

♪♪I Dreamed A Dream (from Glee)


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■サラ・ジェシカ・パーカーとマシュー・ブロデリック
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エピソード⑥「母と娘」に登場するサラ・ジェシカ・パーカー。

彼女は『SEX AND THE CITY』で一躍全世界にその名前を知られた女優さんですね。

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そしてタイムズスクエア協会の会長役としてワンシーンだけ登場するマシュー・ブロデリック。

『ライオンキング』の大人シンバの声優や、ミュージカル『プロデューサーズ』の主演などで知られる俳優さんです。

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彼ら、なんと、夫婦w

いや、別に笑うとこじゃないんですけどねww

なんかミスマッチというかこの二人が夫婦って言われても、なんかしっくりこないとか思ってしまうwww

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■主題歌
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予告の紹介でも言った主題歌はこちら。

♪♪Raise your glass / P!nk


エンドロールの挿入歌になっているCharles Brownの『Bringing in the brand new』がとってもオシャレなんです。

♪♪Bringing in the brand new / Charles Brown


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■バレンタイン・デー
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冒頭でも書きましたが、バレンタイン・デーのスタッフによる作品になっているので、エンドロールに遊び心溢れるNGシーンが挿入されています(笑)

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↑↑↑
こういうイメージが統一されてる感じ、
嬉しくなっちゃいますね
↓↓↓
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■あとがき
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記事更新が大晦日、ニューイヤーズイブと遅いタイミングになってしまったのは決して狙ってではないのですが、、、今からでも是非!w

次回の「年越し映画特集」更新はまた1年後に♪

今年も一年大変お世話になりました。

それでは皆さん、良いお年を♪

来年もこの映画ブログ「シネフィル倶楽部」を何卒宜しくお願いします!

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■予告編
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