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◆初カンヌの小泉今日子、香川照之とレッドカーペットに登場『トウキョウソナタ』

トウキョウソナタ
(C)Kazuko Wakayama

開催中のカンヌ国際映画祭「ある視点部門」に出品されている黒沢清監督の最新作『トウキョウソナタ』の正式上映が行われ、香川照之、小泉今日子、小柳友、井之脇海らキャスト、そして本作で4度目のカンヌ入りとなった黒沢清監督が現地で取材クルーの前に姿を現してくれました。


「ある視点部門」では本来、ブルーカーペットの上を歩くことになっているものの、カンヌでも人気のある黒沢監督に敬意にはらい、急遽、レッドカーペットを歩くことに決定したのが前日のこと。また、本作では夫婦役を演じた香川と小泉は、事前打ち合わせはなかったものの、そろってグレイのスーツとドレスをチョイスするなど、スクリーン外でも息のあったところをみせていました。


当日はあいにくの雨となったことをうけ、上映前の舞台挨拶では小泉が「私は、日本では晴れ女ですが、カンヌでは雨女のようです」と会場を盛り上げ、さらに香川は「黒沢監督の作品のよさをどう伝えようかと、朝5時に起きて3時間くらい考えました」というフランス語でのスピーチで会場を驚かせたそうです。


黒沢監督は、カンヌ出発直前に奥様が倒れてしまい、カンヌ入りが危ぶまれたという。「ただ、妻が絶対に行けといったものですから、1日だけですが来ることができました。この雨は日本で待っている妻が意地悪して降らしているのかな」。


上映中は随所で笑いがおき、上映後にはスタンディングオベーションが贈られる好評だったことをうけ、香川は「日本でみたときよりも、この映画がさらに理解できました。世界の舞台でより力が発揮できる作品だと感じました」とコメント。小泉も「カンヌは自分とはあまり関係ないところだと思っていましたが、人々の映画に対する熱気がつたわってきました」と語っています。