№2
日付:1978/2/4
タイトル:サイボーグ009 怪獣戦争
監督(演出):芹川有吾
劇場名:ベスト電器8F
パンフレット:なし
評価:-
ベスト電器(本店)8Fって、どんな上映施設だったのやら。「太陽の王子 ホルスの大冒険」との2本立てを鑑賞。
この作品の公開は1967年3月19日。Wikipediaで東映まんがまつりの歴史 を調べてみると、
1969年 長靴をはいた猫
1969年 空飛ぶゆうれい船
1970年 海底3万マイル
1973年 マジンガーZ対デビルマン
なので、私にとって思い出深い東映アニメより少し前の作品という事になります。
ヤフオクでパンフを探してみたら、1979年のリバイバル版のパンフというのが出品されていました。上記上映リストには載っていないのですが・・・・
TSUTAYA DISCASにてDVDレンタルし鑑賞。
もっとコテコテの子供向けだと思いきや、いやその通りなのでしょうが、この40年以上前の子供向け作品のオープニング がイカしてる。東映動画の、石森章太郎作品をアニメ化する心意気を感じました。
直筆っぽい筆致でトップにクレジットされているのが印象的な、制作の大川博さんという方は東映の事実上の創業者という大物だそうですが、アニメに対しても情熱をお持ちだったのかもしれません。また演出を担当した芹川さんのフィルモグラフィーを拝見すると、懐かしのアニメ作品のオンパレード。
劇場第2作となる本作品は「地下帝国編」と「オリュンポス編」のエピソードをベースに構成されていますが、レインボー戦隊の面々が友情出演していたりと、意外と楽しめました。まぁそういう世代だからなのでしょうが。
そしてTVシリーズはこの作品の後から放映を開始した事を知りました。テーマ曲は映画用に書き下ろされ、TV版でも使われていたんだ。「行く手は嵐だ、吠える海♫~」のくだりは、TV版のオープニングでカットされているものの、劇場版ではちゃんと入っている。あー、家にあったEPはどこに行ってしまったんだぁ~
未完のまま終わってしまった「009」ですが、改めて原作を読み返すと、今の時代に別の人間の手で完結させる事の不毛さを感じます。石森さん自身、筆を置く時間があまりに長過ぎました。
このアニメも、我々の世代にとってはまさに不朽の名曲であるテーマ曲と共に生き続け、いずれ時代の記憶と共に朽ちていくのでしょう・・・
ヤフオクでパンフ購入しました(900円で落札)。
定価300円。内容は1作目と2作目を合わせて紹介しており、やはり両作品がリバイバル公開されていた模様です。