オオバジャノヒゲ | 湯戯三昧、蕎麦三昧できるかな?

オオバジャノヒゲ

山地の林の中などに生えます。

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【オオバジャノヒゲ 大葉蛇の髭】
蛇には髭なんて無いのに…(笑)

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別名は『大葉竜の髭』又は『弾玉(はずみだま)』。
竜の髭ならあっても不思議じゃないケドね。

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『弾玉(はずみだま)』は、花後にできる丸い実を、子供が遊びに用いたことから。

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《◇科名:百合科 ◇属名:ジャノヒゲ属(Ophiopogon=オフィオポゴン。ギリシャ語の「ophio=蛇」+「pogon=ひげ」が語源。日本名「ジャノヒゲ」の直訳から ◇学名:Ophiopogon planiscapus(planiscapus=花茎の扁平な)》
根のところどころが肥大してこぶ状になりますが、漢方では『麦門冬(ばくもんどう)』という咳止めに使われます。
似た花に『ジャノヒゲ(蛇の髭)』があります。

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『大葉蛇の髭』は、白い花で、花茎は黒っぽい色です。葉っぱは少し幅広。実(タネ)は緑色になります。
『蛇の髭』は時たま、花壇の縁などに植えられていると思います。花色が薄紫色で、花茎は薄緑です。葉っぱも細めです。実(タネ)は青色になります。※≪蛇の髭≫学名:Ophiopogon japonicus(japonicus=日本の)

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『竜の髭』の古名は『山菅(やますげ)』で、見た目が少し似ている『薮蘭(やぶらん)』の別名も『山菅』なのですが、万葉集には14首が詠まれています。茅蔓草科にも『菅』があります。
【原文:山菅之 不止而公乎 念可母 吾心神之 頃者名寸 (作者: 不明)】
*よみ:山菅の 止(や)まずて君を 思へかも 我(あ)が心どの この頃はなき意味:いつもあなたを想っているからでしょうか、この頃の私の心は落着きをなくしています。
★山菅から「止まず」という言葉を導いています。「心どの」というのは、しっかりとした心、という意味。

『*因みにヒゲは生えている場所によって書き分けられます。髭と書くのは普通は「くちひげ」を指します。「あごひげ」は本来は顎鬚で、ほおひげは頬髯で表記します。
更に話がそれますが… 。ヒゲは粗食の人の方がよく伸びるようです。また一年のうち一番ひげがのびやすい季節は夏。「髭の日」は8月8日。江戸幕府は戦国時代の荒れた世のイメージを払拭しようと、大名を初めとして旗本・武士などがヒゲをはやすことを禁じたので、江戸時代の武士の肖像画には髭がありません。公式のおふれで、1670年(寛文10年)に4代将軍・家綱の時代に大ヒゲの禁止令と言う物が出されています。
もっとも「大ヒゲ」が禁止されたと言うことで、あごの先にファッション的?(笑)につけるヒゲなどは多めに見られていたので、権威を持たせたい医者などがあごひげを生やすようになったので、医者のトレードマークみたいになったようです(笑)。』