はじめまして。アメーバ事業本部ピグディビジョン ピグカフェチームでディベロッパーをしています安斎です。
今回は、2012年8月にリリースされたピグカフェについて、リリースまでの開発中の話も含めながら、お話させていただければと思います。

ピグカフェタイトル


ピグカフェの世界観

ピグカフェの舞台は、東京の青山です。
「青山」というと、「おしゃれ」「アーバン(都会的)」「大人の街」と言ったイメージです。
デザインはそれらを意識して制作をしています。

ピグカフェ青山エリア


また、東京のカフェというと、料理は洋食だけにとどまらず和食のあるカフェも多いですし、様々な国の料理があります。

そのため今回作った料理も各国の料理を用意し、幅を持たせることができました。
さらに、東京のカフェを知るために毎週「カフェめぐりランチ」を実施し、青山・渋谷・代官山周辺のカフェをたくさん回りました。
料理やインテリアまたカフェのある街並みは制作にとても役立ちました。

ピグカフェのゲームの仕組み

ピグカフェはアメーバピグで初のカフェ経営ゲームです。
基本的には、料理を作る→接客をする→アイテムをゲット!
というのが大まかなゲームの流れです。

ピグカフェゲームしくみ


さらに料理レベルやお手伝いレベルを上げることで、多くの料理が作れるようになったり、多くのお客様を招いてアイテムをゲットしカフェを発展させていくことができます。

自動的に動くNPCたち

ここからは、ゲームの裏側の仕組みについてお話しします。
ピグカフェでは、スタッフやお客様など自分以外のキャラクターが自動的に動いてゲームが進行していくのが大きな特徴です。
これは、今までのピグゲームにはなかった大きな特徴と言えます。

サーバーサイドではNode.jsで実装をし、WebSocketを使って通信を行なっています。そのためリアルタイムにゲームが進行するものを作ることができました。

「料理をつくる」「運ぶ」「食べる」「食べ終わって帰る」などの一つ一つの行為を常にサーバーと通信をしています。
これらは情報量も多い上、他人から見ても同様に見えるように同期していますので、開発にはかなり苦心した部分です。

自分のピグとNPCたちが繰り広げるピグカフェの世界をぜひお楽しみください。

NPCチェッカー

ピグカフェにはリリース時点で100体を超えるNPC(レアなお客様)を準備しました。制作には多くの時間が必要だと予想されたため、簡単に使えるNPCチェッカーを用意しました。

ピグカフェはFlashで動いていますので、実際に動かすためには、一体一体をswfにする必要があります。(社内ではFlashでswfにすることを「fla化」と呼んでいます)
出来上がったswfを、Flashにさほど触ったこと無い人でも簡単にチャックできるツールを目指しました。

ピグカフェNPCチェッカー


このツールは、画面にドラッグアンドドロップでswfを読み込むことができます。
また、ピグカフェでは料理の食べ方だけでも7種類用意しているので、各アクションや表情を見ることができます。

NPCチェッカーを作ることで、
・開発環境が整ってない状態でも、ローカルで完成させることができる
・イラストレーターさんだけで、イラストからfla化、チェックまでを一環して行うことができる
これらの利点があり、開発効率を大幅に改善することができました。

開発自体の進捗を若干の期間止めたとしても、効果のあるツールは優先して作った方が、開発効率が良くなりチームみんなが幸せになるのでオススメです。

最後に

ピグカフェはリリースして3ヶ月弱経ちました。ユーザーにより楽しんでもらえるゲームにするために、更なる開発・運用を行なっていきたいと思っています。また、毎月2本のイベントクエストも配信していますので、ぜひピグカフェをお楽しみください。

ピグカフェはこちら
http://cafe.pigg.ameba.jp/