京都人は迷惑な客が家に来ると「ぶぶ漬け(お茶漬け)でもどうどす?」と勧める。その真意は「さっさと帰れ」である。

 

 というエピソードが、京都人の慇懃無礼さを象徴するものとして広まっています。

 

 

 しかしうちの奥様は、「その話はちょっと違う」というのです。本当かどうか、分かりませんが。

 

 グーグル先生によると上方落語が元ネタで、京都人のいやらしさをからかうエピソードとして登場し、全国に広まったそうです。

 

 で、奥様によると、正確には

 

「法事や宴会で、料理も終わったのに延々酒だけ飲み続けて、いつまでたっても帰ろうとしない、迷惑な酔っ払い客に対して勧める」

 

「『ぶぶ漬け』ではなく、『ぶぶ茶』(お茶?湯茶??ここは記憶があいまいで、あまり自信がない様子)を勧める、って聞いた」

 

 酔っ払いに「お茶でもいかがですか(=いいかげん帰れ)」というのは全国的にありがちなことですから、京都人もそんなに極悪非道ではないのかもしれません。

 

 しかしうちの奥様、神戸っ子であって、京都とは関係ないじゃないか?

 

 ということを問いただすと、「仲の良かった山科の子に聞いたから信用できる」というのです。

 

 「真の京都人(洛中=いわゆる京都中心部)は慇懃無礼で腹黒くて、本当に嫌な感じで、嘘つきばっかりだから、あの人たちに何を聞いても無駄」

 

 「だから、京都のことを知りたいときは山科(洛中の外側の農村エリア)に昔から住んでいる人に聞くといい」

 

 「山科の人間は洛中と付き合いがあるから実際のところをよく知っているし、人間もまともだから、きちんと教えてくれる」

 

 どっちにしろ京都人はアレなのか。